現代文

さあ、作歌の番だ!

6組での授業。年末に続いて斎藤茂吉の短歌を皆で解釈する。進め方は今までと同じ。大きく板書し、生徒が見つけた発見や疑問を聞いていって書き込み、次に主題を示して、その根拠を考えさせる。 この歌の主題は、「死にたまふ母」という連作全体を紹介するに…

啄木の歌で1時間のほとんどを使っちゃった

3組での授業。短歌の授業2時間目である。昨年最後では与謝野晶子の歌を学習し終え、今日は啄木である。しかし、やはり啄木は話をすることがたくさんあるんだな、思いっきり時間がかかってしまった。 昨年と同様、黒板に啄木の短歌を板書し、そこに気づいたこ…

またも牧水の歌までで今年は終わり

9組での授業。前回は啄木の歌の途中で終わってしまったので、そこから再開する。 母を背負った時に「そのあまり軽きに泣きて」と続く、その「軽き」を感じた時に何故泣くのかを生徒に考えさせる。「お母さん、良かったねぇ、ダイエットに成功して」みたいな…

「古畑型授業」による短歌の授業の意義

3組での授業。短歌の授業の1時間目である。今日は55分授業なので、与謝野晶子の短歌のみしか扱えなかった。 このクラスはいつもは非常に反応が良く、楽しいクラスである。しかし、この短歌の授業にあってはいつもの反応の良さが少し潜んでしまう。晶子の短歌…

「空の青/海のあを」ってどんな青?

6組と3組の授業。ただ、3組は都合によりかるた練習会を行った。よって、現代文の授業は6組のみ。 6組ではまず石川啄木の3行分かち書きの短歌表記について説明した。最初に 石川啄木の短歌の最大の疑問って何? と聞いてみた。すると3人目の生徒で 3…

短歌の授業で「古畑型授業」を試みるPart2

9組での授業。昨日と同様、与謝野晶子と石川啄木の短歌を「古畑型」授業で実施する。このクラスでは、昨日の6組での反省を活かし、与謝野晶子の短歌を教える際に、到達点を巷間の評価ではなく、短歌の主題そのものとした。つまり、 この短歌の主題は「自己を…

短歌の授業で「古畑任三郎型授業」を試みる

6組での授業。他に9組もあったのだが、こちらはテスト返しと短歌の口語訳を自主学習させていた。 さて、6組での授業である。今回の短歌の授業では以下の4首を取り上げる。 その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな(与謝野晶子) たはむれに…

授業の心構えを確認させた

6組での授業。テストを返却した。そして、この機会しかないだろう、このクラスの生徒に、この9月から11月までの授業態度について思い出させ、指摘した。残念ながらこのクラスの現代文における授業態度は最悪であった。しかし、私はそのことをその時には指摘…

「『間』の感覚」を全てのクラスで終える

3組での授業。「『間』の感覚」の最終段を、プリントを使って終える。結局今回は本文全体を音読することはしなかった。それがどのような結果をもたらすか、テストの結果で確認しよう。

「「間」の感覚」を次々に終える

6組と3組での授業。6組は「『間』の感覚」の最後の部分をプリントで解説する。3組はロジックツリーをクラス全体で考え、4分の3の部分を終える。本文の性質上、ロジックツリーを用いて構造を理解すればよい箇所とじっくり考えるべき箇所とが明確なので、それ…

最後の部分はやや従来型で

相変わらず多忙な毎日を過ごしている。連日夜遅くまで授業準備をしている。何故かというと、学校にいる間は先週行われた3年生の実力テストの採点をしていたせいだ。それを何とか今日中に終わらせるために、授業準備のかなりの部分は自宅で行うこととなった。…

ロジック・ツリー描き授業短縮版

6組での授業。残り3時間の中で、ようやく「『間』の感覚」に入った。 まずは漢字テストをし、その後でロジックツリーを紹介して、練習問題をし、「『間』の感覚」をロジックツリーを用いて分析する課題に取り組ませた。その際、本文掲載の文章の出だしを原典…

ロジックツリーを用いた評論の構造分析の授業

9組の授業。「『間』の感覚」の2時間目である。前回は個人作業でこの文章の構造を、ロジックツリーを用いて分析させた。2時間目の今回は、ロジックツリー作りをグループで行わせるものである。 自分でやってみてよく分かったが、この文章におけるロジックツ…

「『間』の感覚」のロジックツリー作りは難しいぞ

今日は現代文の授業はない。2組の古典の授業があり、土佐日記の「帰京」を何とか訳し終えたところだ。 それなのに、その1コマの授業以外のほとんど全部の時間を使って、今日はずっと「『間』の感覚」のロジックツリーを自分なりに作っていた。実は、まだ完成…

ロジックツリーを活用した評論教材の読解

3組での授業。新しく評論に入った。高階秀爾氏の「『間』の感覚」である。これは『西洋の眼 日本の眼』という評論集に掲載されている文章の一部である。 実はこの教科書教材は構造分析をするのに非常に難渋している。住居の様式が行動様式にも反映している、…

おいおい、まだ「木は生きている」かい?

6組での授業。時間割と休日等のマジックで、このクラスは他の2クラスの半分ほどしか授業がない。そのため、他の2クラスは「材のいのち」が終わりかけているというのに、この6組だけは未だに内容の読解に入っていなかった。やれやれ。今日、ようやく内容に入…

新聞記事→エッセイ執筆→書き込み回覧作文

3組での授業。幸田文の「材のいのち」の最終回である。結局5時間くらいかけただろうか。 課題プリントの残っていた設問3つを片付ける。考え方のヒントを与えて発問し、生徒に解答の時間を与えながら聞いていったのだが、なかなか生徒からは的を射るような解…

授業での解答と試験での解答との乖離

9組での授業。昨日は3組であった。「材のいのち」の4時間目と5時間目である。 どちらのクラスも、一昨日に感じた「既有知識を活用して設問を解く」ということを意識して授業を構成した。この授業では私が作成した設問プリントを使い、まずは生徒に10分間解答…

実地に体験した人が示す、実地の知恵の力

3組と6組での授業。3組は「材のいのち」4時間目、6組は2時間目、である。6組はそもそも様々な巡り合わせで授業時間数が少ない。よってどんどん遅れていってしまう。困ったなぁ。 3組は第2段の読解である。最初に10分間時間を与えて、私が作成した設問につい…

随想を読む際の留意点

9組と3組での授業。「材のいのち」の3時間目である。 前時で文章構成図を書かせているので、文章全体の把握はできていることだろう。そこで、今度は3つの部分に分けた本文の細かい部分を確認していく。内容を確認する設問が記してあるプリントを配布し、それ…

文章構成図を書く

3組での授業。このクラスでも文章構成図を書かせた。さすがの3組らしく、取り組みが積極的で、生徒に課題をやらせても安心して任せられる。 このクラスで指名した生徒は、第3段での逆接の箇所をほぼ理解しており、文章構成図に表現していた。接続詞に注意す…

抜けるような青空の中

9組での授業。「材のいのち」の2時間目である。 今日は前回配布したプリントを用い、本文の各形式段落内で重要な箇所に傍線を引かせる。それを全員で確認させた後、それらの関係を「→」「=」「←→」などの記号を使って表現させ、文章構成図を描かせることを…

「一番大事な項目」を選ぶ難しさ

9組での授業。幸田文「材のいのち」を読む。この文章には西岡常一氏ら日本古建築の第一人者たちとの交流が書かれている。本文に出てくるのは次男の楢二郎氏のことだが。西岡常一氏は様々な本を、対話の形で出されている。手に入れたいものだなぁ。 要点の確…

幸田文「材のいのち」

3組での授業。後期は随想からスタートする。随筆というジャンルはどのようなものか、最初に解説する。思えばこうした文のスタイルというのは、最初にしっかり理解しておくことがとても大切だと思う。文のスタイルはその文の内容自体をも規定する。当然、読み…

世界の中に生きる自分自身を考える

昨日より後期が開始された。国語科の仕事のために夜遅くまでかかり、帰宅した後はほとんどバタン・キュー。記録ができませんでした。 昨日は9組の現代文があった。テストを返したのだが、その前にシャーロット・アルデブロンさんのイラク反戦集会でのスピー…

7ページ分を一気に駆け抜けたのだけれど

3組での授業。6組と同じく、「時間の自由」の全体の流れを前時に押さえてあるので、それを踏まえて本文の内容全部を一気に確認していく。プリントを用い、9つの質問を聞きながら全体をまとめていく。何とか時間内に終わることができた。やれやれ。 このクラ…

生徒の鈍い反応も想定内の範囲……?

9組での授業。「時間の自由」の2時間目である。これまた公開授業である。 他のクラスでもやったように、二つの時間、二つの時間の自由に関連するキーワードを赤と青とで塗り分けさせ、それを分類していく作業である。黒板を左右二つに分け、横書きで生徒に書…

パニックの中での授業

上記の準備があるせいか、個人的にいくつかの仕事を抱えて余裕がないせいか、授業に行くべきクラスを間違えてしまい、パニックに陥った。6組の授業でした。やれやれ。 6組は試験前最後の授業である。「時間の自由」を終わらせる。しかし、前回は一昨日に写真…

またまた横書きで内容をまとめてみる

3組での授業。「時間の自由」をまだ読み終えてもいない状況で、後2時間しか残っていない。そこで音読は断念し、昨日の6組と同じようにキーワードの色分けをさせ、その対照関係を図示させた。その際、プリントと同じように縦書きで板書させようかとも思ったの…

黒板で横書きに挑戦してみた

上の写真で見えるだろうか? 内山節の「時間の自由」を学ばせるにあたり、黒板に横書きにさせてみた。 この文章は二つの時間、二つの時間の自由が様々に言い換えられながら展開する。いわば二項対立の典型のような文章である。しかし、その区別は必ずしも明…