幸田文「材のいのち」

 3組での授業。後期は随想からスタートする。随筆というジャンルはどのようなものか、最初に解説する。思えばこうした文のスタイルというのは、最初にしっかり理解しておくことがとても大切だと思う。文のスタイルはその文の内容自体をも規定する。当然、読み方も変わってくる。そこで、散文と韻文とに分けて文全体の分類をし、さらに散文を評論・随筆・小説と分けて、それぞれの特徴を説明する。ずいぶん大ざっぱな分類だが、実用上は問題ないだろう。
 その後で、本文の音読をし、事前に配布していたプリントに沿って要点の確認をする。生徒はちゃんと読み取ってくれていた。そこで、3段のうちの各段における一番大事な項目をそのプリント内から指摘させたところ、これまた的確に答えてくれた。OK。これで、この随筆全体の見取り図ができる。
 そこで次は、各形式段落から重要箇所を指摘させ、その関係を矢印等でつないで図示させる、というプリントを配布して作業をさせた。今日はそこまで。