世界の中に生きる自分自身を考える

 昨日より後期が開始された。国語科の仕事のために夜遅くまでかかり、帰宅した後はほとんどバタン・キュー。記録ができませんでした。
 昨日は9組の現代文があった。テストを返したのだが、その前にシャーロット・アルデブロンさんのイラク反戦集会でのスピーチの「読み聞かせ」をした。さすがに生徒は静まりかえる。もともと静かなクラスだが、一段と静まりかえって私の声を聞いてくれた。その後、私が出ているクラス全ての最初にこのスピーチの読み聞かせをしているのだが、今のところどのクラスでも真剣に受け止めてくれている。それだけの深い内容を持ったスピーチである。紹介してくださったS先生に感謝、である。
http://www2.dokidoki.ne.jp/islam/photo/charlotte.htm
 その後で、内田樹先生のblogで読んだ、今回の中国との関係についての話もする。中国政府と日本政府とでは置かれている立場が違う。したがって、政権の有する「負けしろ」も違う。それを理解できるのもやはり「想像力」である。想像する力こそが、飽食の時代を生きる我々に必要なことではないだろうか。
http://blog.tatsuru.com/2010/09/26_1027.php
 さらにその後で、先日の日曜日にNHK教育テレビでやっていた「白熱教室」の内容についても触れる。私はこの番組のあることを前から知っていたのだが、放送期日が早まったことは知らなかった。半分以上を見逃してしまった。しかし、後半だけでも見る価値はあった。マイケル・サンデル教授による上手な「対話法」「問答法」により、学生の意見を挑発し、イマジネーションを駆り立て、学生同士を討論させる。そして、問題を自分たちの信念で解決する方策を探っていく。決して教壇から与えるのではない授業の在り方を、こんなにもリアルに見せてくれる。次の日曜日にも別の番組があるそうな。今度こそは見逃すまい。
http://www.nhk.or.jp/harvard/
 生徒にも、こんなふうに議論してみるかい、と挑発しておいた。(^_^)