現代文

ノッている教室とノリの悪い教室

3組での授業。「ものとことば」の、昨日後2ページを残すところで終わってしまった、その続きからスタートする。極めて据わりの悪いスタートだ。終盤のまとめにかけて一気に行こうとする、その直前でチャイムが鳴ってしまったのが昨日だった。その続きからだ…

「ものとことば」の授業

6組での授業。このクラスは他のクラスよりも1時間ほど早く進んでいる。今日は本文読解の3時間目。1時間目は夏休み前に終わっている。本来はこれを2時間で終わらせようとしていたのだが、無理だったかな。 本文を大きく4つに分割し、「背景」「問題提起」「本…

「ものとことば」の授業

評論文である。しかしこれが、夏休み前に扱っていた文章の続きである。まったく、1か月の間隔を置いて文章を読むのもどだい無理がある。 そこで、まずは文章の全文音読から始める。4人グループを作らせ、その4人の中で順番に音読をさせる。この方が、一人が…

評論の構造分析

3組での授業。「ものとことば」の構造分析のまとめである。生徒に10分程度の時間を与えて構造分析の続きをさせ、その後で私が20分程度でまとめて、残り30分を生徒自身が問題を作成するという作業をさせるつもりで進めていった。しかし、結局私の説明が延々45…

イメージマップで既有知識を確認する

3組での授業。「ものとことば」の1時間目である。この評論は、できれば3時間で終わりたい予定なのだが、今日の流れを見ると難しそうだなぁ。 評論を読む時には、その文章のテーマに関連する情報を自分が既にどれだけ持っているかを確認することが重要である…

評論文の構造分析

6組での授業。テストを返却して、すぐに授業がある。評論を読む。鈴木孝夫の「ものとことば」である。言語論だ。 久しぶりの評論、そしてようやく少々長めの文章を読むことになる。評論を読む際には、まずは構造分析をしっかりさせたい。そこで、文章を次の4…

現代文のテストの解き方(ルール)

6組と3組での授業。試験後再開された授業で、いきなり現代文が2コマあった。私には珍しくテストの採点が終わっているので、それを返却する。1限の6組などは、私がテストを返すなどとは思っていなかったらしく(毎回遅いですからね……)、驚きの声を持って迎え…

静寂の中で篳篥が響く……

3組での授業。私が出ている3クラスの現代文の中で、一番乗りの良いクラスだ。この「『羅生門』をグループで読む!」授業でもそのノリの良さは遺憾なく発揮されたクラスである。そのクラスでの8時間目の授業であった。 他のクラスと同様、まずはアンケートを…

『学び合い』と「放任」の違い

6組での授業。「羅生門」の8時間目である。9組と同じようにファイナル・レポートを書かせる。 その前に、この授業全体についてのアンケートをとる。9組でもこれは行っているが、興味深かったのはこの6組での結果である。9組も6組も話し合いは不活発になるこ…

これまた見違えるようなにぎわいで

昨日は6組の授業があった。これまたグループでの話し合いが停滞しているクラスで、どうしようかと思っていた。この授業は全体の7時間目で、「羅生門」の主題について考えさせる時間である。私の「下人が成熟する物語」を示し、それが妥当かどうか考えさせた。…

見違えるような反応の姿

9組での授業。全体の7時間目である。 まず、前回の話し合いでのレポートをまとめたものを配り、それに対してコメントをする。読みが深いものを取り上げているつもりなのだが、ここで実は教師の意図が働いてしまっている。私が誘導したいと思っている読みに添…

この沈滞ムードが財産かもね

9組での授業。久しぶりの9組である。全体としては6時間目の授業。「羅生門」の本文読解の最後の部分である。 このクラスは席替えをしているが、以前の席に戻ってもらい、グループのメンバーは変更しないで最後の読み取りを行わせた。本来こうすべきなのであ…

「羅生門」の授業もいよいよ終盤である

6組と3組での授業。6組は6時間目、3組は7時間目である。6組は相変わらず話し合いが不活発である。そこで少々説教をし、話し合いをすることの重要さを訴える。そのせいか、最後の方では少し話し合いが活性化されたかな? 3組では主題の探究の段階に入った。以…

話し合いの低調さと成果のアンバランス……?

昨日は6組の授業があった。全体の5時間目。山場の部の前半、下人が老婆を取り押さえ、老婆が「なるほどな……」と語り終えるところまでである。 前回の授業から席替えが行われ、新しいグループ編成で4つの役割を準備してこさせた。そこで話し合いをさせたのだ…

振り返りにヒントがあるだろうか

暑い1日だった。後から後から汗が噴き出てくるような中、3組の授業があった。全体の6時間目、「羅生門」の内容読解の最後である。下人が老婆の弁明を「冷然として」聞いた後、下人の中に勇気が湧いてきて、老婆の着物を引はぎ、「夜の底」へ駆け降りていくと…

やっと期待していた効果が現れたかな

3組と6組での授業。3組は全体の第5時間目、山場の部の前半まで読み進める。6組は全体の第4時間目。展開部の、下人が老婆に憎悪の心を燃やす場面までだ。 正直言って、この「『羅生門』をグループで読む授業」は失敗だったかな、と思っていた。グループで読み…

「羅生門」をグループで読む授業

9組での授業。全体の5時限目に当たる。今日は山場の部の前半、下人が老婆を捕らえて組み伏させ、憎悪が消えてしまった後で、老婆の答えを聞いて再び憎悪が起こった時に、「なるほどな」と老婆が語るその言葉の終わりまでの部分である。下人の心理の速い変化…

「羅生門」をグループで読む授業

3組での4時間目の授業。今日は展開部を読む。下人が羅生門の梯子から2階の老婆の様子を見る場面である。 相変わらずこのクラスは活発に話をしている。しかし、活発さと話し合いの深さとがリンクしているとは限らない。後で彼らのプリントの内容を良く確認し…

「羅生門」をグループで読む授業

6組と3組での授業。どちらも全体の3時限目である。この時間は「羅生門」の導入部、下人が羅生門の下でいろいろと考えている場面を読む。それを、4つの役割を割り当てられた4人1グループで読み進めていくわけだ。 2つのクラスで同じことをしてみたが、どちら…

「羅生門」をグループで読む授業

3組での2時限目の授業。小説の構造分析を行う時限である。 昨日の6組での失敗を鑑みて、3組では区切りの練習をさせることなく、小説の構造の説明をした後ですぐに「羅生門」の区切りをさせた。次のように展開した。 (15分)まず、グループで相談しながら区…

「羅生門」をグループで読む授業

6組での2時限目の授業。全8時限の授業は以下のように進む予定である。 全文音読、「下人が〜になる物語」を考える 小説の構造分析 内容読解① 導入部 内容読解② 展開部 内容読解③ 山場の部① 内容読解④ 山場の部②、終結部 主題の確認、ライティング・ワークシ…

「羅生門」をグループで読む授業

昨日は6組、今日は3組での授業。どちらも8時間を想定している「羅生門」をグループで読む授業の1時間目である。 まずは「小説を読むことについての調査」を行う。小説の読み方がどの程度身についているかを問うアンケートである。これを集計を3クラス分行っ…

「羅生門」をグループで読む授業

9組での授業。全体の4時間目である。今日は展開部についてグループで読み進める。 展開部は、下人が羅生門の楼上へ上る梯子から上をのぞき込み、老婆の姿を初めて確認する場面である。その時の下人の様子、また老婆の様子、そして下人の心情の変化などが注目…

「羅生門」をグループで読む! の授業

9組での授業。今回は「羅生門」を8回分の授業で読もうとしている。その、今日は3時間目である。前回は小説の構造分析を用いて、「羅生門」の構造分析を行った。それを用いて、全体を4つの部分に分けた。その、導入部をグループで読み込む授業がスタートした…

「羅生門」の授業

これは昨日の授業。9組であった。9組は他の2クラスより授業のある日が早く回ってくる。他よりも2時間くらい先に進んでいる。そのため、準備を先回りして行う必要があり、大変だ。 今日は「文学作品の構造」プリントを使って、「羅生門」の構造分析を行わせる…

「好奇心」の授業

3組での授業。この授業を教育実習生のひとりが見学してくれた。今来ている教育実習生は4年前に卒業させた卒業生たちである。私が最も印象に残っている生徒たちだ。残念ながら私のクラスからは一人も来ていない。全体としても9名しかおらず、そのうち4年前の…

「好奇心」の授業

6組と3組での授業。「好奇心」のまとめの段階で、6組では後半部分をまとめていった。3組はようやく前半部分を終えたところ。 6組では生徒に質問をし、その答えを受けながら全体をまとめていく。だが、どうも私が期待したような解答が出てこない。生徒は話し…

「好奇心」の授業

6組での授業。先日の授業参観以来の授業である。あの時は授業参観だったせいか、時間は短かったのに生徒は非常に積極的に動いてくれたのだなぁ。まだプリントをまとめ切れていないと思って、まとめる時間を最初に取ったのだが、生徒の半数以上はもう十分にま…

「好奇心」の授業

3組での授業。まさに1か月ぶりの授業である。しかも、それまでにたった2時間しか授業をしておらず、「好奇心」も構成の確認をまだ終えていない状態だった。そうかといって構成の確認をするにはあまりに間が空きすぎている。そこで、生徒自身が本文をもう一度…

「好奇心」と「羅生門」の授業

授業参観のために公開したのは6組の「好奇心」の授業だった。このクラスは前回の授業がほぼ1か月前という、大変な状況の中での授業だった。そこで、どうしようかさんざん考えた揚げ句、「好奇心」にインフォメーション・ギャップの状況を持ち込んでの協同学…