おいおい、まだ「木は生きている」かい?

 6組での授業。時間割と休日等のマジックで、このクラスは他の2クラスの半分ほどしか授業がない。そのため、他の2クラスは「材のいのち」が終わりかけているというのに、この6組だけは未だに内容の読解に入っていなかった。やれやれ。今日、ようやく内容に入り、第1段を終え、第2段の最初の部分を終えた。かなり速いペースである。それでも、残り時間を考えると遅いくらいだ。
 そのように生徒の理解を確認しつつ、早く進まなければならないというのに、このクラスにはブレーキが存在する。それが、居眠りをしている生徒が存在しているということだ。あからさまに居眠りをする者が2,3名いる。ある一人は最初から最後まで机に突っ伏している。そしてある一人は教科書を持ってこない。なくしたのかどうしたのか、何も言ってこない。このような者が最大5人くらいもいると、どうしたって私の目に入ってくる。
 私はこういう場合、無視してしまう。そもそも、私の授業では指名をiPhoneを使ってランダムにするから、そうした生徒にも指名される可能性があり、その緊張感が働いてくれると思っている。だが、それも慣れてしまうと、生徒はそんな緊張感など意に介さずに眠ることができるらしい。
 うーむ。もちろんそうした生徒にその態度の異常さを話してやり、理解を求めることはできる。だが、そうした険悪な雰囲気を授業に持ち込みたくないのだ。授業においては、何を話しても許される。その解放感が自由な発想を生み出す。それを大切にしたいので、つい生徒に注意することをためらってしまう。
 だが、それではチームとしてのクラス・授業にはなっていかないだろうなぁ。前回には授業を止めて全員を起立させ、深呼吸させたのだが。もっと何か別の手だてが必要かな。