2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

閑話休題、読解方略の伸長について

今日は2コマ授業があったが、どちらも古典である。現代文はなし。「舞姫」の授業もちょっと休憩である。何となく、自分が古典も教えているという事実を忘れそうになるほど、ここ数日は現代文に力を入れていた。それはそうだ。何しろ一つの集大成だからね。 …

「舞姫」の授業:私の「舞姫」論の執筆

3回の話し合いの授業を終え、今日はそれらの話し合いの集大成である「私の『舞姫』論」を執筆させる。 この論を書かせるに当たってのフォーマットをどうするか、もうさんざん迷った。どのようにしたら彼らの思いを存分に表現させることができるか、そしてそ…

話し合いによる「舞姫」の授業3の2クラス目

昨日と同じ内容の話し合いを、もう1つの別のクラスで行った。このクラスは部活動の公欠で今までの2時間ではまともにクラスがそろったことがなかったのだが、今日は全員がそろった。良かった。でも、今日初めてこの話し合いの授業に参加する者もおり、生徒同…

話し合いによる「舞姫」の授業3:社会・世界と関連づける

3回予定している話し合いによる授業も今日でいよいよラストである。とはいえ、今日は1クラスのみで、明日もう1クラスがあるけれど。今日扱う箇所は「明治二十一年の冬は来にけり。」で始まる第4〜6段落の箇所、豊太郎とエリスとの悲劇の場面である。 今回の…

全国大学国語教育学会@筑波大学

今日は日曜日だが、私は全国大学国語教育学会に参加してきた。この学会で発表するためである。会場は筑波大学だったが、緑の多い、広々とした素敵なキャンパスだった。 午前中は課題研究発表ということで、「国語教育研究手法の開発(1) ー発達心理学研究と…

話し合いによる「舞姫」の授業2:他の作品と関連づける」

話し合いによる「舞姫」の授業の2時間目、今日のテーマは「他の作品と関連づける」である。 今日扱うのは「舞姫」の第3段落、豊太郎がエリスと出会う場面である。豊太郎とエリスとは始め「師弟の交はり」から始まった。それが、豊太郎の免官騒ぎの中でエリス…

話し合いによる「舞姫」の授業1:既有知識と関連づける

話し合いによる「舞姫」の授業を3時間シリーズで行う。その第1時間目である。2クラスで実施した。場所は図書館にて。ファシリテーション・グラフィックを活用して模造紙に話し合いの経過をメモさせるため、広い机のある場所が必要なのである。 時間は以下の3…

「舞姫」の朗読・初発の感想

「舞姫」の読解の授業にいよいよ本格的に入る。まずは本文全文の朗読を行う。全文の朗読をしても効果が薄いことは分かっている。生徒の集中力が切れてしまうのは目に見えている。事実、朗読している最中に居眠りしているらしい生徒の姿が見受けられた。それ…

「舞姫」の授業の準備

今日は時間変更の関係で、授業がなくなってしまった。こりゃ幸いと、家で研究に勤しむのも良いなと思ったのだが、どうも最近は家にいると易きに流れてしまう。あまり仕事が進まなくなるかもしれないと思い、通常どおり勤務した。もちろん、授業だけでなくて…

古典講読で「関連づける」方略を伸ばす

今日の授業は3コマ。古典講読1つと古典が2コマである。古典講読は源氏物語の夕顔の巻がいよいよ終わる。今年使用しているのは第一学習社の古典講読だが、これに掲載されている夕顔の巻は本当に「夕顔の死」の場面に絞った部分のみが載せられている。そこで、…

小中間考査1日目

今日と明日は小中間考査が行われる。二期制を採用している本校では、6月末の前期中間考査の前のこの時期に小中間考査を行う。三期制の場合は一学期中間考査になるのだろう。この小中間考査があるために、二期制だが三学期制とほぼ同じ定期考査の間隔になる。…

紙上ディベートによる評論文のまとめ

現代文は「真実の百面相」の最後の段落をまとめて、一応私の説明を終える。その後、自分で作成したプリントを用いて筆者の主張のまとめを行わせた。 評論文の読解における目的は何だろうか? それは「筆者の主張・意見を正確に理解する」ことであると思う。…

今日はPTA総会

日曜日は私にとって大切な日なのだが、残念ながら今日は勤務日。PTA総会が午後にあり、それに合わせて4限目を授業公開するのである。ここ数年、この授業公開には当たらなかったのだが、今年は大当たり。古典の授業を公開することになった。 古典は漢文に入っ…

反転図形をプロジェクタで示す

今日の現代文では「真実の百面相」の第3段、いよいよ筆者の独自の主張がはっきりする箇所を読解する。本文に沿って読み進め、指名して確認したり、解説したりしていった。そして、筆者は自身の主張を裏付けるものとして隠し絵、ロールシャッハ図形、反転図形…

哲学的思惟へ招待した

今日の授業は現代文2コマと古典1コマである。現代文は大森荘蔵の「真実の百面相」がいよいよ佳境に入ってきた。今日で現代文2コマのうちの1クラスは私の解説を終えた。次からは別の教材に移る予定である。 いろいろ考えたのだが、大森荘蔵の主張を生徒に理解…

試験の第一関門突破

今日の午後は、昨日書いていた「ある試験」の第1日目が行われた。所要時間は120分間、2つの設問が出され、それぞれについてA4のレポート用紙2枚ずつ、計4枚に思うところを記述する、という内容のものだった。いやぁ、終わってみたまず単純な感想は、右手が…

さんざんの連休だった

期待していた大型連休だったが、予定していたことは少しもできず、さんざんの連休だった。 実は、ある試験(個人的なものですよ。業務には関わりありません。)が明日8日と10日に行われる。その準備を連休中にしようと考えていたのだ。そのために、八戸市か…

多義図形を授業で使う

今日は現代文が2コマ。そのうち1つはようやく「真実の百面相」の要約と文章構成の確認が終わった。授業がつぶれることが続き、4月の間ほとんどまともな授業ができなかった。これでやっと出発地点に立ったと言える。文章構成を確認した際に、この「真実の百面…