黒板で横書きに挑戦してみた


 上の写真で見えるだろうか? 内山節の「時間の自由」を学ばせるにあたり、黒板に横書きにさせてみた。
 この文章は二つの時間、二つの時間の自由が様々に言い換えられながら展開する。いわば二項対立の典型のような文章である。しかし、その区別は必ずしも明確ではない。そこで、「外部化された時間」と「自分の中で創造される時間」の二つのタイトルを取り出し、それぞれに類する語句を青と赤とで色分けさせた。さらにそれを対照関係が明確になるようにプリントで図示させた。その結果を生徒に黒板に書かせたのである。
 プリントはもちろん縦書きであり、図示させる方法も縦書きの表である。しかし、板書させる時には横書きを挑戦してみた。対照関係を表す時、上下は黒板の場合は書きづらいのだ。横書きにして、上から一つずつ、生徒を一人ずつ指名して書かせていった。よって、一人が書いたら、次の生徒はそれ以外に次の語句を書くことになる。
 生徒は私が想定した組み合わせのほとんどを書いてくれた。やはり大したものである。その次は、それらをまとめて、それぞれの語句を説明させることである。これは、時間を与えて生徒にさせた後、私がまとめ方を示して、生徒が書いたさらに左右にそれぞれのまとめを文章化していった。
 縦書きと横書きと、どちらが分かりやすいかなぁ。横書きにする場合、対照関係は明確に示されるのだが、プリントのフォーマットと全く違うので、自分で変換して書き写さなければならない。しかし、縦書きは板書しづらい。
 悩むところである。