2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「虚ろなまなざし」の授業

1組での授業。後半部分に入る。最初に10数分ほどの時間をとって生徒にプリントの問題を解かせ、次にiPhoneの乱数発生アプリを使って無作為に生徒を指名して行く。そして解答を確認しながら後半部分をまとめていった。生徒が解くべき問題を絞ったことが功を…

「柏木」の授業

8組での授業。進度を確認したら、だいぶ遅れていることが分かった。急いで口語訳を進め、登場人物の心情を確認しながら進める。しかし、それでも落とし所はしっかりと説明しなければならないし、口語訳の重要箇所は正確に訳させたいしで、なかなか進まない…

大鏡「堀河殿、最後の参内」の授業

2組での授業。これは昨日の4組でのものと同じ内容である。そこで、これを公開授業とすることにした。資料を作り(といっても教科書本文のコピーと配布プリントを増し刷りしただけだが)、もう一度しっかりと内容を確認しておいて、この授業に臨んだ。 まあ…

「虚ろなまなざし」の授業

1組での授業。前半部を読み進め、プリントにまとめていく。私たちが「ハゲワシと少女」の写真の少女の声なき声に成り代わって、自らの被害者としての体験を元に恣意的に少女に成り代わった声を上げ、カメラマンを非難して、自死にまで追い込んでいく、とい…

大鏡の授業

2組と4組での授業。2組は「浮舟」の最終場面の口語訳を進めた。 4組では大鏡に入った。「堀河殿、最後の参内」という話である。堀河殿(兼通)と東三条殿(兼家)の仲の悪さの話である。 この話は大意はつかみやすいだろう。文章もさほど難しくなく、展…

「浮舟」の授業

4組での授業。「浮舟」もいよいよ最終段階である。「浮舟」の残り7行くらいをじっくりと口語訳し、いくつかの箇所から浮舟の心情を理解させ、まとめていく。それらがすべて終わったあとで、「浮舟」の苦しみの内容や『源氏物語』を学び終えての感想を書か…

「柏木」の授業

7組での授業。「柏木」の第4段落、源氏が薫を見て、「汝が爺に(似ることなかれ)」とつぶやく場面である。この言葉は白居易の漢詩によっている。その直前にも、源氏がこの間詩の一節を口ずさんでいる。この場面で、その白居易の原詩を示さないわけにいか…

今日は模擬試験監督

先々週にやったばかりだが、今日も模擬試験監督のため、1日学校にいた。本当は来週が私の番なのだが、他の方の都合が悪くなり、私と交代したのだ。 しかし、この時期のこの時間はかえって好都合である。推薦入試の出願を間近に控え、その書類等を作成しなけ…

「虚ろなまなざし」の授業

9組での授業。読解プリントをどんどんこなしていく。生徒に解くための時間を与え、その上で解答を確認しつつ、論理の展開を追っていく。そして、必要な部分を補いつつ、前半の最後の部分に向かっていった。 今日の一番重要な部分は、「南北構造を固定化する…

「浮舟」の授業

4組での授業。浮舟の2首の和歌の部分からスタートする。2つの歌とその間に挟まれた地の文とを黒板に板書し、その流れを理解させて、誦経の鐘の音を浮舟がどんな気持ちで聞いていたかや、最初の歌に籠められた浮舟の切ない思いなどを理解させる。 その話の…

「柏木」の授業

7組での授業。第4段落の、源氏が薫を自分の子どもの夕霧の幼い頃や明石の中宮の産んだ皇子たちと比べて似ていないと気づく場面から始まり、源氏が亡き柏木のことを思って涙を流すところまで進む。白楽天の漢詩を口ずさむ箇所の手前である。 源氏が柏木のこ…

『東郷式文科系必修研究生活術』

東郷式文科系必修研究生活術作者: 東郷雄二出版社/メーカー: 夏目書房発売日: 2000/03メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (7件) を見る 研究のスタイルというもの、情報カードの取り方、論文の書き方など、情報処理の様々な仕方を知ると共…

放課後講習3回目

今日は放課後講習があった。今月は5回分が予定されていたが、1回目は台風のために中止。その後、他の同僚と1回置きに交代して担当することにしたので、今回が私の最初の担当であった。 今回は現代文を担当する。今日扱ったのは大阪大学の小説の問題。これ…

「虚ろなまなざし」の授業

1組での授業。今日も『学び合い』を意識した授業展開を行った。詳細な読解を行うためのプリントを配布してあったが、それをやらせるにあたり、生徒に20分間の時間を与え、自由に席を立って仲間を見つけ、お互いに教え合い、学び合うようにと指示をした。そ…

「柏木」の授業

8組での授業。昨日の7組とほぼ同じ部分を扱う。最初に全6段落のそれぞれの場面設定を説明する。生徒に考えてもらおうと思っていたが、先に説明して、ここの段落の理解に役立てさせようと判断したのだ。 それはいいが、それの説明にけっこう時間がかかって…

「浮舟」の授業

2組での授業。浮舟の2首の歌とその前後の部分を読む。彼女が死を覚悟して詠んだ歌を十分に理解するために、前後の描写も含め、その意図や背景などを説明して、和歌の解釈に活かしていく。物語中の和歌とはストーリーの展開の中で詠まれたものである。よっ…

「柏木」の授業

7組での授業。源氏が女三の宮に「なほあはれと思せ。」と言って、こじれた関係を修復しようと発言した際に、女三の宮が、自分は出家した上に、源氏に言われたようにもともと情愛をわきまえぬ人間だから、どう反応してよいか分からない、と皮肉る。ここは女…

「虚ろなまなざし」の授業

9組での授業。残り時数にあまり余裕がないのに、昨日の1組とほぼ同じような展開を採用した。前回の授業からずいぶん日が経ってしまって、内容を生徒が忘れているだろう、ということと、文章の骨組みをちゃんと理解しているかどうかを確認させたかったから…

同僚の12経年の研究授業・研究協議に参加した

同僚が12経年の研修で、研究授業を行った。他校からの参加者もあり、我が国語科の面々も研究授業に参加した。 同僚が扱ったのは1年生の評論の授業である。その第1時目、導入の部分である。音読、評論の型を意識してどの型に当てはまるものか考えさせる、文…

「虚ろなまなざし」の授業

1組での授業。文章構成図による全体のまとめも3時間目である。それそれまとめに取りかかるべきだが、前回彼らが書いた文章構成図を見ていると、9組より文章でベタに書いている者が多く、構造「図」として理解できていないと思われた。そこで、私自身がこ…

『ツバサ』という物語を一文で表すと……

物語の読解方法の一つに、その物語を一文で言い表す、というのがある。「○○が……する物語」とか「○○が……になる物語」という一文で言い表すのだ。これをすると、物語の全体をとらえるだけでなく、物語の主題を自分なりに捉えるよい訓練になる。 そこで、『ツバ…

『考えあう技術 ー教育と社会を哲学する』

考えあう技術 (ちくま新書)作者: 苅谷剛彦,西研出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/03/08メディア: 新書購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (42件) を見る やっと読み終えた。あまりに重要なことが次から次へと出てくるので、大事に大事に読…

「柏木」の授業

7組、8組での授業。どちらもほぼ同じ箇所からスタートしたので、同じ内容の授業となった。 数研出版の「古典」の教科書では「柏木」は6段落で構成されている。その各段落での場面を調べてみると、 女三の宮の部屋へ源氏が訪れる:源氏と女三の宮のみ 女房…

『学び合い』研究会に参加

今日の午前中、上越教育大学新潟サテライトで行われた『学び合い』研究会に参加した。私が関わっている研究会といえば、これが唯一のものである。地方都市にいるとなかなか研究会に参加する機会に恵まれない。そもそも、教育系の大学に行ったことのない私で…

「柏木」の授業

8組と7組での授業。どちらのクラスも「柏木」の冒頭部分を口語訳する。その前に、源氏が女三の宮を「今しも(今更ながら)」大切に取り扱う理由について考えさせていた。その解説を、生徒に質問しながらしていった。「今しも」というのだから、①「今」、女…

娘の歯が抜けた

私の5歳になる娘の前歯が抜けた。火曜日のことである。実はこれが2本目。最初のものは下の前歯。今回は上の前歯である。上の前歯はけっこう大きいので、これが抜けた後の顔は下の前歯が抜けた時よりも何となく間抜けになる。しかも、上が1本、下が1本抜…

「虚ろなまなざし」の授業

1組での授業。昨日のお散歩の後だが、相変わらず雰囲気が固い。本当に、私のクラスだというのにこの雰囲気の固さは何なんだろう? どんな冗談を言っても、反応しているのは若干1人だけという感じである。 今日は「虚ろなまなざし」の文章構成図を完成させ…

「柏木」の授業

8組での授業。このクラスも特編以来1週間ぶりの授業である。そこで、「須磨」から「柏木」に至るまでのあらすじを若干紹介し、「柏木」直前に至るまでの人物関係を板書して整理する。その後は音読練習。そして、7組で台風の時にやったのと同じ課題を出し…

「浮舟」の授業

2組での授業。冒頭、ふと思いついて、「浮舟」の名の由来となった和歌を紹介する。浮舟という人物像を少しでもリアルに感じて欲しいと思ったのだ。 その後、口語訳を進める。順調に進んだが、少々私の説明が多すぎたようだ。それでも浮舟の最初の和歌のとこ…

海岸へお散歩

今日はお約束の晴天! 晴れの特異日である10月のこの時期は、毎年生徒を連れて近くの海岸へお散歩に行くことにしている。といっても、この3年前からのお話。卒業生諸君、君たちの時には行けなくてゴメン! というわけで、生徒と一緒に、副任にも来てもらっ…