新聞記事→エッセイ執筆→書き込み回覧作文

 3組での授業。幸田文の「材のいのち」の最終回である。結局5時間くらいかけただろうか。
 課題プリントの残っていた設問3つを片付ける。考え方のヒントを与えて発問し、生徒に解答の時間を与えながら聞いていったのだが、なかなか生徒からは的を射るような解答が出てこなかった。もちろん彼らは一生懸命に考え、ちゃんと的には当たっているのだけれどね。ど真ん中を射抜くような解答はすぐには出てこない。まだ考え方の訓練が不十分なのだろう。これからだ。
 その後、先日の朝日新聞の「ひと」欄で紹介されていた、興福寺を再建している宮大工の方の記事を生徒に読ませる。そして、その記事について次の作業をさせた。

  1. この記事の内容と「材のいのち」との共通点を考える
  2. そのことや、この記事を読んで思いついたことなどをイメージマップにまとめる
  3. そのイメージマップを元に、400字以内の自分自身のエッセイを書く
  4. 以上を15分間(実際は18分間)で行う

 「長い文章は書かなくても良い、途中でも良い」と言って、生徒の負担感をなるべく減らして軽いエッセイを書かせるようにした。
 その後、「書き込み回覧作文」を用いて、生徒にお互いのエッセイを回し読みさせ、「!」「?」「(ハート)」などの記号や一言を書き込ませた。全部で4人分回すことができ、お互いのエッセイを読みあった。
 何度やっても「書き込み回覧作文」はクラスの雰囲気を暖める。生徒も楽しげに級友のエッセイを読んでいた。時間的にかなり厳しかったが、やはりやって良かった。