「虚ろなまなざし」の授業

 1組での授業。今日も『学び合い』を意識した授業展開を行った。詳細な読解を行うためのプリントを配布してあったが、それをやらせるにあたり、生徒に20分間の時間を与え、自由に席を立って仲間を見つけ、お互いに教え合い、学び合うようにと指示をした。そのために、その後でランダムに指名するので、指名されたら責任を持って答えるように、と指示をしておいた。そうしたら、最初生徒はおずおずと自分の席に座ったままだったが、もう少し私がけしかけると堰を切ったように席を立って、友人同士でプリントの問題を考えていた。いやいや、よかった。あのまま個人作業に没入してしまったらどうしようと思っていた。まあ、それもまた彼らの選択なので構わないのだけれどね。
 20分後、自席に戻させて解答の確認をする。しかし、できるだけ彼らの意見が様々に出てくるような発問を考え、この文章の背景となっている南北構造を固定化する世界システムについて考えさせたり、答えさせたりした。そして、この「ハゲワシと少女」の写真が人々に衝撃を与えた意味について考えさせた。意外に生徒は、そこまでの考えが及んでいなかったようだ。私が説明したあとで、急にメモをしたり、目の色が変わったりした者が多くいたのでね。
 進度はほとんど進まなかったが、活動と掘り下げとを行うことのできた授業だった。