「虚ろなまなざし」の授業

 1組での授業。前半部を読み進め、プリントにまとめていく。私たちが「ハゲワシと少女」の写真の少女の声なき声に成り代わって、自らの被害者としての体験を元に恣意的に少女に成り代わった声を上げ、カメラマンを非難して、自死にまで追い込んでいく、という流れを理解したあと、今回のクライマックスである。その少女の代弁をする我々の声が、加害者である我々の加害性を隠蔽するということで、「南北構造を固定化する世界システム」にまさに現代日本の高校生などは荷担していることを示し、筆者の警告は決して人ごとではないことを説明する。半分ほどは私の説明になってしまったが、生徒は真剣に聞いていてくれ、メモを取っていた。理解してくれているといいなぁ。