「虚ろなまなざし」の授業

 9組での授業。残り時数にあまり余裕がないのに、昨日の1組とほぼ同じような展開を採用した。前回の授業からずいぶん日が経ってしまって、内容を生徒が忘れているだろう、ということと、文章の骨組みをちゃんと理解しているかどうかを確認させたかったからである。
 そこで、昨日とほぼ同様の流れで授業を進めた。ただ、生徒に黒板に書かせたのは「問題提起」と「筆者の解答」のみとし、「一般の意見」は書かせなかった。この文章の場合、「一般の意見」はそれほど重要な要素ではない。
 このようにして前半・後半の論理の流れを整理し、筆者の主張を確認した後で詳細な読解に入っていったのだが、これが驚くほどスムースにいった。当然といえば当然である。論理の流れを整理して示した中に、詳細な読解で使うべきキーワードはほとんどすべて網羅されている。あとはその枝葉末節を整えてあげるだけだ。一気に説明していき、全体の4分の1くらいまでまとめ終えた。
 このクラスはこの評論をあと1、2時間くらいで終えなければならない。今日の全体の論理展開の確認は、遠回りではあったが、確実な道だったようだ。