評論文の構造分析

 6組での授業。テストを返却して、すぐに授業がある。評論を読む。鈴木孝夫の「ものとことば」である。言語論だ。
 久しぶりの評論、そしてようやく少々長めの文章を読むことになる。評論を読む際には、まずは構造分析をしっかりさせたい。そこで、文章を次の4部分に分ける作業をプリントでやらせた。

  1. 背景
  2. 問題提起
  3. 説明
  4. 解答

 これは、読み研方式をやっている同僚からやり方を教わった時に、そのやり方が大学院の研究指導で教えられた論文の構造と同じであることに気づいて、私自身が教えられた方法をそのまま評論文の構造分析に応用したものである。
 最初に文章を音読し、その後でプリントを用いて構造を分析させ、友人同士で確認させた後、私が解説をした。生徒は手こずっていたようだ。この「ものとことば」という文章は問題提起の部分が確定しづらい。そのあたりが難しかったかな。
 構造分析という技法を身につけさせるのなら、まずは易しい文章で試させ、その後で教科書本文に当たらせるべきだった。なかなかそんな余裕はないが。