「羅生門」をグループで読む授業

 9組での授業。全体の5時限目に当たる。今日は山場の部の前半、下人が老婆を捕らえて組み伏させ、憎悪が消えてしまった後で、老婆の答えを聞いて再び憎悪が起こった時に、「なるほどな」と老婆が語るその言葉の終わりまでの部分である。下人の心理の速い変化、その理由とそれが何を示すのかなどなど、考え所の多い箇所である。
 しかし、今日は体育祭前日のために50分授業であった。しかも、SHRで連絡事項は多いは、体調はおかしくなるは。また、9組は席替えをしており、この2時間話し合いをしていたグループが解体されてしまっていた。今回の授業は4つの役割を4人のメンバー全員が1回ずつ経験するというのが大きな眼目であるので、生徒には申し訳ないが、前のグループに組み直してもらう。それらをしているうちに時間はどんどん過ぎてしまい、話し合いの時間は実質35分程度しか確保できなかった。うーん、これは困ったなぁ。次回の第6時限目も生徒の席を元に戻して実施しなければならない。途中までは、新しい席で新しくグループを組み直してもいいかなぁ、と思っていた。しかし、今回の授業の大きな目的を考えると、それは不可能であることに気づいた。やれやれ。困ったことになった。
 それでも次回の1時間のみのことになるので、仕方なかろう。今のグループはそれぞれのカラーがだいぶ固まってしまった印象がある。話し合いが活発に進むグループと不活発なグループとが固定化された。できれば組み替えしたいところなのだが、まあ今回は仕方ないだろうな。