「羅生門」をグループで読む授業

 6組での2時限目の授業。全8時限の授業は以下のように進む予定である。

  1. 全文音読、「下人が〜になる物語」を考える
  2. 小説の構造分析
  3. 内容読解① 導入部
  4. 内容読解② 展開部
  5. 内容読解③ 山場の部①
  6. 内容読解④ 山場の部②、終結部
  7. 主題の確認、ライティング・ワークショップによるまとめ
  8. 全体のまとめ

 7、8時限目はどのように展開するかまだ思案中である。
 さて、6組での授業である。小説の構造分析は読み研方式の構造分析を用いて、小説全体を4つの部分に分ける。そして、この小説の構造を理解するとともに、分けるようになるのが授業の目的である。
 そこで、まずは同僚が提供してくれた「昔話による構造分析の練習」を用いて、小説の構造を説明し、「化けくらべ」という昔話で構造分析を試させる。10分間の時間を取り、4人グループ内で相談しながらやらせてみた。この練習プリントは、対立する2つの勢力が何かをまとめ、主題は何か、というところまで問う内容のものなので、生徒はそこの部分でまごついていたようだ。
 その後で、「羅生門」の構造分析をさせる。事件の発端がどこから始まるかを確認させ、クライマックスがどこに当たるかを考えさせる。それを踏まえれば、山場の部の始まりもわかり、結末がどこから始まるかもわかるはずだ。
 だが、生徒は苦戦していたようだ。そこで、舞台転換のポイントが場面の切り替えになる、ということの説明を付け加え、時間を延長して考えさせた。しかし、発表させた生徒の答えもやや的はずれなものが多かった。結局、こちらで大きく軌道修正しなければならなかった。
 うーん、なかなか難しいものだね。下人が老婆と出会う箇所は明確に分かるのだが、そこに通じる場面の最初はどこか、ということになるとなかなか正確に確定できない。場面転換を考えれば、明確に分けられるのだけれどね。
 もっと時間を十分にかけて試行錯誤をさせるべきだったのかもしれない。明日、3組の授業があるので、これは時間をかけてみようか。