話し合いの低調さと成果のアンバランス……?

 昨日は6組の授業があった。全体の5時間目。山場の部の前半、下人が老婆を取り押さえ、老婆が「なるほどな……」と語り終えるところまでである。
 前回の授業から席替えが行われ、新しいグループ編成で4つの役割を準備してこさせた。そこで話し合いをさせたのだが、以前とは違って話し合いが低調なグループがいくつも見られた。話し合いに積極的な者がいくつかのグループに集中してしまったようだ。そのグループは以前にも増して話し合いが活発なのだが、それ以外のグループのいくつかはまだ人間関係が十分に結べていないらしい。各自が用意してきた役割に基づいた発表が一巡した後、むっつりと黙り込んでいる。そんなグループが少なくとも3つある。うーん、これは困ったなぁ。前の組み合わせではここまで停滞しなかったのだが、今回はひどい。
 そもそも、グループ編成を途中で変えてしまうことが間違いである。この授業は4つの役割をグループ内でローテーションすることで、すべての役割を全員が経験することを狙っている。そのグループ編成が変わってしまえば、4つの役割すべてを経験することができなくなる。「実験だー」と思って席替えしたままでグループを組ませてしまったが、やはり失敗だった。
 しかし、後で生徒が提出した報告を読んでみると、停滞していた1つのグループのメンバーが鋭い読みをしていた。うーん、話し合いの好調さと読みの深まりとは比例しないのかなぁ。個人作業の方が鋭い読みができる、ということか。
 今度は個人作業をした後、グループでの話し合いをさせてみようか。