山月記の授業

 9組での授業。山月記もこれで3クラスすべて終わりである。
 第6段落の、李徴の自嘲あたりから確認し始め、第7段落での虎となった李徴の「咆哮」の内容を考えさせる。直前に袁傪への友情について触れるせいか、最初は袁傪との関わりについての考えばかりが生徒から発せられる。それも有りだろうが、李徴が月に向かって吠えていることに注意を向け、袁傪からは離れても良いのではないかと示唆したところ、より広がりのある考えが述べられた。やはり本文の表現に即して考えるのは大切なことなのだね。
 これで山月記の読解は終わった。私にとって、本校でこの作品を取り上げるのは2回目で、今回は前回の時に作ったプリントを手直ししながら使った。悪くはなかったと思うが、同僚との話の中で、私の読みはまだまだ甘いことが分かった。やはりプリントはその都度作り上げなければならないものだね。あるいは、さらに読み取りを進めながら修正・改訂をしていかなければならない。終わってみての反省事項である。