村上春樹の授業

 「青が消える」を2組と8組とで行う。
 今日は作品世界の確認をした。生徒に指名しながら、作品の日付・場所・どのような社会かを確認していった。2組はあまり活発には動かないが、8組はこういう場合ビンビンと反応する。積極的な意見やこちらの意図したとおりの意見が飛びだして、予定通りに「Losing Blue」の紹介をすることができた。
 次に、主人公である「僕」について検討させる。僕はどのような特徴のある人物か、僕はガールフレンドのことをどう思っているか、ガールフレンドは僕のことをどう思っているか、の3つの質問である。作品世界の特徴を読み取らせる時に、質問項目を絞った方が生徒は考えやすくなるし、意見も活発に出るようになる。この、「僕」についての質問はいろいろと楽しかった。生徒の見方を整理しつつ、さらに生徒の気づかない地平までどのように導いていくか、このあたりがスリリングで面白い。
 本文の内容をさらに確認する場面でも、できればこのような意見のやりとりをする授業をしたいものだ。