大鏡「三船の才」の授業

 6組と8組での授業。6組は「更級日記」のまとめがまだ残っていたが、どちらのクラスも大鏡に入る。
 まずは歴史物語というジャンルの説明をし、大鏡の特性について説明する。その後、「三船の才」の音読、そして敬語動詞の確認をする。生徒は敬語動詞をまあだいたい指摘することが出来たが、単語の切れ目などで不正確なところもある。指摘して直してやる。8組はこの後、口語訳に入る。
 さて、予定ではこの「三船の才」と「道長の剛胆」という文章を読んでいく予定である。しかし、この2つは2年前には3年生で教えていた文章だ。当時使っていたT社の教科書では3年生で扱うようになっていた。確かに敬語が複雑だし、省略が多くて難しい文章ではあるが、今使っているS社では2年生に扱う。うーむ、つくづく「国語」という教科は扱う教材に段階的発展は関係ないのだと分かる。段階的に発展するのは古典解釈の知識や実践力だろう。やはり国語は「言葉の力」を養う教科なのだ。それをしっかり認識しないと、とんでもない考え違いを犯すことになるだろう。