『教育力』

教育力 (岩波新書)

教育力 (岩波新書)

 というわけで、読み出していたこの本を病院で読み終えた。
 齋藤孝の本業を語った本である。まあ、羅列的、また章のタイトルと内容との結びつきが弱い気もするが、各所には「なるほど」と思わせる記述が随所にあった。最近の私は、気になる記述がされているページはその端を折ることにしているが、この本もたくさんの折り目が付いた。
 あと書きがなかなかじんとくる。書いても書いても誰にも注目されない駆け出しの研究者生活を送っていた齋藤孝も、あこがれだった岩波新書に教育学に関する本を出すことができて、感無量だという。なるほど、夢の大切さかな。私も秘かな夢を捨てずに行こうか。