センター激励会

 今年もこの日がやってきた。教員たちにバカウケのこの日である。
 センター試験まであと4日。生徒の様子を見ると、それほど緊張していないようで、よいことである。それでもいよいよ迫ってきたことは確かなので、例年この時期に、LHRの時間を使って生徒への激励会を行っている。
 昨年は担任団の激励の言葉やら歌やらだったようだが、今年の3学年団はちょっと違う。ほとんど大パフォーマンス大会になった。何しろ芸達者が多い学年なので、エレキギター(今、そんなこと言わないか)のアドリブ演奏あり、オカリナ独奏あり、「りんりんりんりんアドレナリン」の歌と「不安」と書いた紙が一瞬にして燃え尽きる手品あり、絶叫あり、マインドコントロールあり、英語の歌、英語のスピーチ、日本語のスピーチ(ん?)、合格祈願グッズ(お菓子)の配布あり、といやぁすごいパフォーマンスぶりであった。担任の一人一人が持てる力を発揮して、最大限に生徒を楽しませ、励ましているのだ。
 私は数年ぶりにリュートを引っ張り出してきて、久しぶりに独奏をした。私のリュートバロック期(18世紀)のタイプであるが、今回はルネッサンス期の曲を演奏した。前日まで必死に練習したのだけれど、会場で楽器を構えた時は思ったより緊張し、こちらの想定以上に間違えてしまった。でも、とにかく止まらないで最後まで弾ききることを最大の目標にしていたので、何とか弾き終えた。あの大きな視聴覚教室(というかホール)に400人の人間が入った状態で、音がどれだけ届くか心配だったのだけれど、どうやら全体に聞こえたようだ。意外とリュートの音は伸びるようだ。
 最後は副任の一人を助っ人に頼み、ギター、ベース、ドラムスの伴奏で「YAH YAH YAH」のセンター直前替え歌バージョンを担任団全員で合唱・合奏した。生徒諸君も手拍子をしてくれて、いやぁ盛りあがりました(こっちだけかな)。
 妻にこのことを報告すると、「そんなことするのは新潟高校だけ。おかしいんじゃない?」と冷ややかに言われてしまった。ということで、全国唯一の、最高の祝福と激励を受けた諸君、頑張るのだよ。

センター4日前

 授業は3コマ。そのうち8組は現代文と古典をつなげて、80分間で問題をすべて解き、休憩のあと、解説をすることにした。しかし、上記のセンター激励会の後、お昼休みの後だったせいか、しかも80分の連続だったので、生徒はだいぶ疲れていたようだ。我々も、激励会が終わった後、もうこれでセンター試験に行ったほうがいいなあ、などと話し合っていたほど、疲れていた。生徒諸君もお疲れさん。現代文担当の先生の計らいで、休憩時間を少し多めに取ってくれたそうだ。ありがたい。