「項羽と劉邦」の授業

今日から古典は「項羽と劉邦」の話に入る。教科書では「鴻門之会」の部分が取られている。この箇所に至るまでのあらすじを理解させることが最初のポイントだ。しかし、今回のクラスは文系なので、実際の漢文でそれを確認させようと考えた。
そこで、サブテキストの『史記十八史略』中の「項羽と劉邦」の箇所を使い、教科書収載の部分の前に当たる3つの文章を読んだ。といっても、私が音読し、句法を説明した後、生徒に黙読させてあらすじをつかませる、という程度のものだ。でも、漢文はこうしたことが大切なのだと思う。まず、ストーリー展開の面白さで興味を惹かせ、そうして句法などの解説をすることによって、より一層理解が深まるのではないだろうか。
およそ40分間で3つの文章を読み終え、次に教科書に入る。その前に、「鴻門之会」に至るまでのいきさつを便覧を使って確認させた。その後で、「項羽大いに怒る」の部分を生徒に読ませ、句法を説明した。口語訳や語句の意味は別にプリントを作って配布してあるので、それを参考させる。ここまでやって、ようやく授業で扱おうとしている「沛公項羽に見ゆ」の手前までたどり着いた。


今日の授業は、大半が漢文を読むことだけだった。でも、いいことなのではないだろうか。これだけの時間、漢文を読むのは良い学習内容だと思う。