夏休みの宿題

本校では夏休みの宿題として図書館部より1年生に読書感想文を課している。1,600字以上2,000字までという、なかなかの分量だ。
私は基本的には、読書感想文を書かせるということに疑問を持っている。読書感想文とは実は自分についての作文であり、これを書くには感想を書くのではない別の考え方をしなければならないからだ。それよりも、ある本を読んで、その本についてのレポートを書かせた方がずっといいと思っている。
でも、それが代々の慣行だそうだし、まあ2,000字くらい書かせるのも悪くはないかと思う。それは、読書感想文の書き方をしっかり教える、という前提の上でだ。
そこで、読書感想文の書き方に関する良いHPを見つけたので、これの内容をダイジェスト版にした資料を生徒に示すことにする。「読書感想文では感想を書くな」「読書感想文を原稿用紙に書くな」という、一見破天荒なスローガンが並ぶが、実はきわめてまっとうな、良くできた読書感想文の書き方だ。本当は、こういう書き方で書きなさい、と指示したいところだ。しかし、本校の変な伝統で、読書感想文くらい本校の生徒は教えられなくても書ける、と言われそうな気がするので、参考資料にとどめておくつもりだ。
本音を言えば、読書感想文をよく書ける生徒というのは、今回用意した内容を自己流に身につけている者だと思う。それならば、その書き方をしっかり自覚させるためにも、また書き方がよく分からない者のためにも、こういう資料は必要だと思うけどなぁ。