「舞姫」の授業の準備

 今日は時間変更の関係で、授業がなくなってしまった。こりゃ幸いと、家で研究に勤しむのも良いなと思ったのだが、どうも最近は家にいると易きに流れてしまう。あまり仕事が進まなくなるかもしれないと思い、通常どおり勤務した。もちろん、授業だけでなくて他の仕事をこなすためもあったのだけれどね。
 というわけで、ほぼ1日中机に向かい、ひたすら行っていたのは「舞姫」の授業の準備である。何しろこの授業が私の3年間の研究の、もしかしたら総決算になるかもしれないものである。そして、その効果をより客観的に計測しなければならない。そこで、念入りに準備を進める。
 特に気をつかったのが、質問紙調査の質問項目である。授業の効果を測定するのに質問紙調査を行うのだが、この項目が効果測定の質を決定する。これまで何回も質問紙調査を行ってきたが、例えば昨年の「こころ」で行った質問紙調査は、質問の表現がやや誤解を与えるようなもので、こちらの意図した効果を測定できたかどうか断言できなくなってしまった。それでは困るので、今回は特に念入りに表現を推敲する。昨年の「山月記」で用いた質問紙をベースとし、さらにそれをいくつかの他の文献に当たりながら付け加えたり省いたり、表現を変えたりした。実はこの作業を先週以来ずっと行ってきた。「舞姫」の授業でこの質問紙調査を行うのがいよいよ明日に迫ってきたので、今日はその完成を急いだわけだ。あるいはまだ不十分なところがあるのかもしれないが、効果が測定できればそれでよいだろう。午前中のほぼ全部を使って、どうやら満足のいくものができあがった。
 午後は授業で用いるプリントを作成したり、そもそもの今回の工夫のしどころである指導についての発想をまとめていた。そのうち、書道部校外展の撤収作業の時間が来たので、そちらに向かう。

書道部校外展閉幕

 先週の木曜日から新潟県民会館1階ギャラリーで開催されていた本校書道部の校外展が閉幕した。今年で4回目。私は書道部の顧問になってから6年目になるので、この校外展は最初からずっと関わってきたわけだ。もちろん、私自身は単なる作品の運送・展示のお手伝い係に過ぎないが、それでも毎回この校外展は目を見張らせられてきた。書道のすごさをまざまざと実感させられる毎回の展覧会である。本当に高校生は素晴らしい表現力を持っているものだ。私は書道に関してはど素人だが、それでも顧問としてその作品を見る機会を重ねてくると、やはりその良さや迫力は感じ取れる。今年も3年生を中心に素晴らしい作品がそろっていた。
 そして、この校外展をもって3年生は引退する。入学以来一緒に上がってきた彼らは15名ほどいる。この3年生だけで部員の半分ほどを占める。彼らのパワーのおかげで、書道部の活動が一段と輝きを増し、書道部の歴史に新たな光を投げ掛けてくれた。今日でこの校外展は終わり、反省会をもって3年生は引退する。寂しい限りだが、今度はそのパワーを発揮させる方向を別の方に向けて発揮して欲しい。