終業式

 今日は終業式であった。最後のLHRを行い、その後、終業式、離任式と続いた。今年も多くの同僚とお別れすることになる。非常勤や事務も合わせると、その数は25名。年度当初は95名でスタートした教職員だが、そのうちの26%が離任することになる。ここしばらくは毎年同程度の規模で離任する。寂しい限りである。
 最後のLHRといっても、アメリカ研修に16名が行っているので、残り19名を相手にのLHR であった。最初に副任から挨拶をしていただく。今年は副任に本当にお世話になった。というか、私は意図的にそうしてきた。私のクラスは理数科である。そして私は国語の教師、副任は数学の教師である。専門分野においては、私よりも副任の方がより生徒に近しい存在である。そこで、副任にはいろいろとお願いして、生徒と接する機会を意図的に多くしてきたつもりだ。また、この副任がそうした私の意図を知ってか知らずか、生徒と親しく接してくれた。おかげで我が10組のあの雰囲気が醸し出されたのだと言ってもいいだろう。いいコンビであった。我ながらそう思う。その後に各種配布物を配り、成績表を渡し、クラス文集とクラス集合写真を渡した。今年もクラス文集を作成した。理数科は2クラスあり、その間でクラス替えが行われるので、半数が来年また一緒になることになる。それでも、この1年生の1年間は他には換えられない時空間である。そして、このメンバーと一緒であることも今日限りだ。そこで、やはり今年も文集を作ることにした。やっぱり、作って良かったなと思う。生徒たちは喜んで文集に目を通していた。私個人はこれで4年連続して文集を作ったことになる。そんなことも楽しい成果である。
 終業式を終え、離任式を行う。25名中20名の同僚が挨拶をした。一人3分以内という制限が設けられていたそうなのだが、それでも単純計算で1時間を超える。もちろん3分で終わるわけもなく、一人一人個性的な楽しい話が聞けたのだが、結局時間は1時間40分くらいになった。今日の新潟市は寒かった。アリーナは冷え冷えとしていたせいだろう、途中からトイレに立つ生徒が後を絶たなくなった。こんな離任式も珍しいなぁ。
 本校の特徴として、卒業生たちが離任する教員の名前を新聞で見かけて、挨拶をしにやってきてくれることだ。今年も多くの卒業生たちが訪れてくれた。今年の離任者の中に、最初の学年の時に一緒に担任をしていた人が含まれていたので、4年前の生徒たちも何人も来てくれていた。彼らは大学4年生だからね。来てくれる最後のチャンスであろう。久しぶりの面々で、懐かしく、また嬉しかった。そして、昨年卒業した生徒たちも多数来てくれた。私の所へは昨年の3年1組の生徒も来たが、一昨年の2年7組の生徒たちも来てくれた。いやいや、それだけインパクトのあったクラスなのだろうね。懐かしい。特に、フィリピンの大学に進学した生徒が来てくれて、嬉しかったなぁ。相変わらずうるさく、ハチャメチャな彼らだが、それがまた彼ららしくて、嬉しかった。
 というわけで、私自身はまだ本校に勤続する。もう何年この高校で過ごすことができるだろうか。できる限りのことを一生懸命やっていくばかりである。