怒濤の新学期スタート

 さあ、いよいよ新学期がスタートした。新任の先生、新入生を迎えて、新体制でスタートだ。
 だが、本当に怒濤の1日だった。まず、旧HRに行き、生徒に入学式の会場設営や他の教室の大清掃を割り当てる。その後、私は入学式の会場設営の監督に当たる。本校は今年の1年生から10クラス編成に戻る。そのためか、保護者席が足りなくなってしまった。これの調整に時間がかかり、終了時間ぎりぎりでようやく終える。
 その後、旧HR。だが、感傷に浸る余裕などない。新クラスで集めることになるさまざまな配布物をまずは旧クラスの彼らに配る。私はこの紙類を配るのが大の苦手である。指に油分がなく、紙がうまく離れてくれないのだ。指サックを持ってくるべきだったと後悔しても後の祭り。大汗をかきながら、それでも個人情報満載の書類なので生徒に回して配るわけにも行かず、一人一人呼んでは手渡していった。おかげで予定の15分間はあっという間に過ぎてしまった。その後、完成したクラス文集を配る。生徒は、クラスメートが描いた表紙の絵に感嘆の声を上げていた。次に終業式の時に撮った写真を配る。みんなよい笑顔で写っている。これらの思い出の品を渡し、彼らと最後の挨拶を交わして、1年4組は解散した。
 ロッカーボックスを手に、生徒は新クラスへ。さあ、今度は新しい2年7組との出会いである。私は2年7組の担任になった。文系クラスで38名の生徒である。私は1年次に普通科7クラスの内4クラスに出ていたので、知っている顔も多い。だが、知らない顔も多い。全く新しい組み合わせとなった彼らがどのような化学反応を示して、どんなクラスを作り上げてくれるのか、とても楽しみだ。また、本校で文系を受け持つのは初めてである。これまた、楽しみだ。初めてのことは確かに不安もある。だが、希望の未来を信じて、喜び勇んで進んでいこう。
 生徒に簡単にクラス開きの話をする。クラス便りを配り、副任を紹介し、明日からの予定を伝える。本当はもっとじっくり時を過ごすべきなのだろうが、何しろ次が迫っている。回収すべき書類を回収し、そして次の新任式・始業式に臨ませる。
 新任式では24名の職員が紹介された。大きな異動だったね。次に始業式。校長と教務主任の話はなかなか聞き応えがあった。今日という日の意味を考えさせてくれる、良い話だった。