夏季特編4日目

 今日は、昨日終わらなかった「らむ」「けむ」の説明から始める。この二つは、対象が眼前にあるかないかで、現在(過去)推量か現在の(過去の)原因推量に判断が分かれる。文の意味を理解して判断していくべき助動詞である。説明していく途中で自分自身の判断が揺れてしまい、あまりはっきりしない説明になってしまった。いかんいかん。
 続いて最難関の「べし」を扱う。最も意味が多く、そして意味の識別方法に有効な手段がないものである。私は今回の助動詞の説明で、難易度をお相撲さんに喩えている。「む」が西の横綱、「らむ」「けむ」が関脇か大関クラス、そしてこの「べし」が堂々とした東の正横綱である、てな具合にね。生徒は分かっているかなぁ。(^_^)
 さて、この意味だが、私は「む」と「べし」にはとっても楽しい教え方&覚え方があるので、毎回それを使う。そしてこれは、我らが本校の応援歌の、秘伝の4番・5番の歌詞ともつながりがあるのだが……。それは2年生か3年生の時のお楽しみ。1年生からこれを教えては「秘伝」の価値が下がる。ともあれ、突然私は教壇上であるパフォーマンスを演じる。まったく、教師というのは時には大根役者にもなり、時には自分の家庭での出来事を明かしと、全てを使って生徒の理解に供しようとする者である。まあ、私は楽しんでいますが。
 ということで、本来の予定では次の「まし」「めり」「らし」にも進まなければならないのだが、「べし」の説明で精一杯。あとは生徒の復習力に委ねるしかない。
 さあ、残り1日となった。3連続授業6日間連続という、50歳の背中も見えてきたような年齢の人間にとってはあまりに過酷なスケジュールである。本校のシステム上やむを得ないのだが、それでも厳しいなぁ。
 午後はまたも小論文指導、そして検討会など目まぐるしく動いた。