講演:ブラックホールについて

 今日の4限は1学年の進路講演会であった。筑波大学の物理の先生を招き、ブラックホールについて講演していただいた。
 うーん、うだるような暑さのせいだと思いたいが、内容は極めて興味深いものの、集中力を持続できなかったなぁ。この先生はどうやら長く国立天文台にいらっしゃった方らしい。そのせいかな、あまり話し上手とは思えなかった。
 それでも、終盤の話は興味深かった。天文学を学んだ学生(院生)が、大手電器会社に就職した後、並み居る新入社員から抜きん出て、パソコン売り上げでもテレビ売り上げでもNO.1になったのだそうな。その元学生が「天文学を学んだことが生きた」というのである。
 天文学でも「これは何故なのか?」「どうしてこうなるのか?」「これを解決するにはどうしたらよいか?」ということを考える。その訓練がパソコンを売ることにも、テレビを売ることにも活かされたというのである。つまりは「探求心」「研究心」が大切だ、というのだ。
 これは非常に示唆的だった。天文学などという、最も浮き世とかけ離れた学問を学んでも、ちゃんと現実世界に活かされる。そして、それはまた今現在の生徒にも、もちろん私にも、必要なことである。
 本当に、講演会は毎回毎回興味深い話を聞くことができて、とてもいい機会である。