「人面桃花」の授業

 8組での授業。このクラスは意外と進んでおらず、「人面桃花」の第2段落、漢詩の所までしか説明していなかった。そこで今日は第3段落の部分を一気に説明し、口語訳させる。今回は古典といい古典講読といい、漢文は読みの練習が足りないなぁ。テストに語句の読みやら白文を書き下し文に直させる問いやらを出したら、終わりだろうなぁ。
 懸案の「君之を殺ししに非ざるを得んや。」という否定文の反語表現の箇所である。このクラスで指名した生徒は、返しの部分を意訳した。つまり、「いや、あなたが娘を殺したのだ。」と訳した。うまい! そう訳せば面倒くさい問題を全て回避して、なおかつ否定文の反語表現をクリアできることになる。うーん、大したものである。
 しかしその後、返しを「いや、ある」か「いや、ない」かの二択にして手を挙げさせたところ、やはり「いや、ない」という方を選んだ生徒が多かった。やはり直前の「殺したのではないことがあるだろうか、」の部分に引きずられているのだろうね。相変わらず根深い問題だということが分かった。
 ともあれ、このクラスも無事試験範囲の説明を終了した。やれやれ。
 残りは明日の現代文の1組だけである。これは「自然の抑止力」の内容読解を1時間で終わらせようという予定でいる。強行軍だなぁ。