徒然草&漢文の授業

 今日は授業変更のため、古典が3時間連続(昼休みは挟んだが)。9組、1組、4組での授業である。9組と1組では漢文に入った。4組は徒然草をまだやっている。幸い残り時間はまだあるので、4組は大丈夫なのだ。
 漢文は十八史略を読む。その中の「鶏口牛後」。何度読んでも漢文はしびれるなぁ。あの潔い文体。すっきりとした表現。生徒にも話したが、古文がのたうち回るような「仮名書き」の文体だとしたら、やはり漢文は楷書で書かれた文体である。それぞれの書体は良くその文体の特徴をつかんでいる。
 「鶏口牛後」の話は分かりやすい。しかし、あの話の背景、戦国時代という時代や戦国の七雄のこと、さらに諸子百家が現れたこと、縦横家の活躍などなど、知っておくべき周辺知識が多い。しかし、そればかりを繰り返すと興味をなくしてしまう。バランスが必要だ。9組と1組とでは残り時数に差があるので、9組はやや詳しく、1組は簡略化して、以上のことを説明した。それから本文の読解に入る。漢文は楽しいな。説明すべきことがたくさんある。また、生徒も口語訳しやすい。漢文の場合はなぜそのように送り仮名を振れるのかを理解しなければならない。そうでなければ白文が読めない。白文で読めるようになる、これが漢文教育の目的である。実際、白文で読めなければ漢文は楽しくない。
 4組では「花は盛りに」の最後の部分を説明する。第二段の恋の部分と第三段の月の部分である。自分のクラスのものだから、恋の部分では少し羽目を外して説明する。分かるかなぁ〜、分かんねぇだろうなぁ?