評論の授業

 8組での評論の授業。黒崎政男の文章を読む。1年生のこの段階で読ませるにはなかなか難しい文章だ。筆者がはっきりものを言い切っていなかったり、論理が次々に展開するため、流れがつかみにくい。
 そこで、全体を4つの段落に分け、それぞれの段落から逆接の接続語や接続助詞、意味上逆接になる部分を探させた。その逆接の前には一般的意見が記され、後には筆者独自の意見が記されている、というわけだ。そのようにして、一般的意見と筆者の意見とを区別する訓練をさせるのである。こうすることにより、筆者の論理展開をかなり立体的に理解することができる。
 授業では時間があまりなかったため、生徒に考えさせた後、各段落での接続語を確認した後、主要なものを生徒に選ばせた。2箇所くらいしか質問する場所はないが、8組の生徒たちはちゃんと判断できていた。さすが、である。