「すさまじきもの」を進め続けている。4限のクラスではこちらの解説による訳が続いたせいか、居眠りする生徒が出てきた。そこで、5限目では、先日の同僚の公開授業でヒントを得たが、ある一まとまりの部分を担当する生徒をあらかじめ指名しておき、彼らに訳させてから私が解説するようにした。すると、前回は居眠りが続出したクラスだが、今回は緊張がかなり保たれたようだ。これに、音読する担当も加えると、より緊張が保たれるかもしれない。なかなか良い方法だ。単に訳の正確さを与えるだけではなく、生徒自身が訳す経験を積ませた方が良いね。


国語という教科はやはり実技教科だ。生徒自身がやってみなければ、決して国語力はつけさせることはできない。文章読解も古文解釈力もしかり。生徒にやらせなければ意味がない。我々は進度ばかりを気にして、ついつい自分でやってしまう。その方が簡単だからだ。しかし、それではいけない。肝心の生徒の力を伸ばすことにつながっていない。