山月記の授業

山月記の3時間目である。小説全体の時間推移を確認した。叢中とその傍らで李徴と袁?が対話してからは場所が移動しないので、その後は時間の推移だけとなり、それが月の様子によって知ることができることを示した。
次に第1段落の読解に入る。李徴が発狂した経緯とその理由について本文に即して考えさせる。生徒はなかなかいい反応をしていた。
今年来られた同僚は、以前に読み研で知られている先生の鞄持ち(本人談)をしていたとのことで、読み研の読み方についてもよく知っているようだ。彼に教えてもらって、ようやく「形象読み」と「主題読み」の内容が分かってきた。要は小説構造の中で、導入と展開の部分を事件の推移・人物の心理・文体の特徴などによって読んでいくこと、また同様の方法で山場と終結の部分を読んでいくということのようだ。そこで、その読み方に従って、以前に作っていたプリントを作り直し、今日の授業に臨んだ。第1段落の読解は「形象読み」の始まりであるわけだ。まあ、今後も読み研方式は参考にしていくだろう。そのまま踏襲するということではないだろうが。