山月記の授業

山月記に別の1クラスも入る。まずはクラス全員で一斉朗読した。今回のクラスでは、難読語が出て来たら朗読を中断し、読み方を確認した。ゆっくり目に読んでいったので、他のクラスよりも時間がかかった。
その後で物語の基本構造図を示し、それをもとにして小説の構造分析に入る。7段落に分け、李徴の4つの告白のうち、どれが一番重要なものかを考えさせ、その理由も書かせる。
授業が終わった後で生徒の理由を全て読んだ。ほとんどの者が5段落目、つまり「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」の段落を挙げていた。その理由として1/4程が、李徴の自己分析があるから、と答えていた。たいしたものだ。そこまでちゃんと読み取れるとは。これが分かれば、構造分析は大成功である。