山月記の授業

山月記の2時間目。今日は第3段落から第6段落までの李徴の告白1〜4の中で最も重要な箇所を探させる。つまり、構造分析における最高潮の確認である。
まず、全体をざっと読ませ、李徴が虎になった理由を李徴が語っている箇所3カ所を探させる。そして、それらを並べてみせることで、李徴の認識が第5段落において深化していることを理解させる。したがって、最高潮は第5段落であることを確認させた。
次に舞台の確認である。第1段落での形象読みだ。もう一度全体をざっと読ませ、小説の時間の推移がどのようになっているかを確認させる。第1段落において、李徴がいつ、どこへ、何をしに行動しているかを確認していく。残念ながらその作業は途中になってしまった。
しかし、このようにして小説世界の確認をしていくのは楽しいことだ。生徒自身はどう感じたか、気がかりだが。