「山月記」の授業

 先週の金曜日は課題考査などがあり、2組の古典のみがすでに2時間目を迎えていた。今日は通常授業があって、10組と7組の古典があり、8組の現代文があった。古典は授業開きと「徒然草」の第10段(家居のつきづきしく)を音読するくらいで終わっている。
 今年の現代文は早速「西の横綱」からスタートする。中島敦の「山月記」である。私はこの授業を通して、自分の研究テーマである「読みの交流」について研究したいと考えているので、慎重に準備をしている。だが、年度末・年度始はドタバタしていて、なかなかこの授業の準備に専念できなかった。よって、授業をしながら準備をしているような状況だ。
 今日は授業開きと中島敦の紹介をした後、「山月記」の音読を行う。最初の段落を私が読み、後は生徒に4人ずつのグループにさせ、その4人の中で交替で音読するようにさせた。クラス全体で、一人ずつ指名しながら音読をさせると、どうしても指名された者以外は緊張感がなくなる。そこで、小グループ内で音読をさせたのだ。読みにくい漢字は前もって読みを教えておき、後は読んでいる最中で私に聞くようにさせた。
 音読はおよそ30分くらいかかっただろうか、ほぼこれで授業時間いっぱいであった。次に初発の疑問・質問を書かせたかったのだが、その時間が取れなかった。よって宿題とする。今回は、この生徒からの最初の反応を大切にしたいと思い、初発の疑問・質問を書かせることを大きな指導事項とした。次の授業でどんな疑問を提出してくれるか、楽しみである。