ウメサオタダオ展@国立民族学博物館


 学会の午後は不遜にもパスして、池田先生超お勧めのウメサオタダオ展に行ってきた。大阪に自分の足で行くのは初めてだったので、不安に思っていたが、これが的中。阪急の山田駅までは順調に到達したのだが、国立民族学博物館へ行く途中で道に迷ってしまった。後から考えればモノレールに乗れば良かったんだね。裏側をぐるりと大回りして歩いてしまい、1時間近くかかった。おかげで肝心のウメサオタダオ展も、民族学博物館の常設展も、駆け足の状態になってしまった。
 それでも梅棹忠夫氏の足跡がよく分かる展示だった。モンゴルなどのフィールドワークを行い、その際にメモしたスケッチブックの数々があった。それらのメモから研究結果が立ちあがっていく様がよく分かった。
 そして、『知的生産の技術』にあるカードによる情報整理やこざね式によるアウトライン整理などが現物の展示とレプリカによって示されていた。どれだけこのカードをまねたことだろう。その原点がここにあると思うと、なかなか興味深かった。
 常設展の展示も圧倒的だった。世界各地の民俗学的資料をよくもあれだけ収集し、しかも分かりやすく展示できているものだ。圧倒的だった。
 いやはや、じっくり時間をかけたかったところだが、何しろ1時間半しか時間が取れず、残念無念である。