全国大学国語教育学会@京都教育大学


 全国大学国語教育学会に始めて参加した。前日の夜に夜行バスで京都に向かい、1日参加してきて、再び夜行バスで帰るという強行日程である。
 私が参加したのは第4会場、主に読みに関するディスカッションをテーマとする会場である。6つある発表のうち1つが辞退してしまったので、5つの発表をじっくりと聴いた。
 内容自体は1つ1つが面白く、興味深く聴いていた。だが、一番の収穫は研究に対する姿勢についてであろう。内容はご自身の研究の実践段階を報告していたり、まだ理論段階の思いつきのレベルであったり、地震の理論の検証としての実践であったりといろいろだった。つまり、自分自身の研究を、例えどの段階であっても発表という形で公表し、さまざまな質問を受けることで自身の研究をブラッシュアップしていく、ということである。発表は、聴く者にとってはまさに研究の最前線、まだ論文にすらなっていない段階での研究を知ることができる。そして、発表する者にとっても、自身の研究の修正や不足部分を知ることができる。どちらにも実のあるもの、というわけだ。
 うーん、本当に今回の学会には発表したかったなぁ。考えてみると、大学の紀要に載せた内容のものでも発表すべきだったのだな。新しい研究を始めるにはまだ準備が整わず、発表を見送ってしまった。だが、これは発表してなんぼの世界だなぁ。