「山月記」の李徴の詩の欠けたところとは?

 5組での授業。第4段の後半を扱った。袁傪が感じている、李徴の詩の微妙な点で欠けたところとは何かを考えさせた。生徒からはなかなか反応がなかったため、芸術作品とはどのようなもので、第4段では李徴はその芸術に対してどんな態度でいるかをもう一度読み取らせた。そして、芸術そのものの追求ではなく、名声を求めたという方向性の間違いをとりあえずは指摘しておいた。
 だが、これについてはまだまだ様々なことが読み取れるところだ。第5段からも第6段からも読み取れる。これらについて、生徒からは何も出てこなかった。ちょっと不思議というか、残念というか。
 本来はもっと生徒に小説全体からいろいろと読み取らせたいところだなぁ。ともかく、今回は小説の記述から読み取りをするための方法を生徒に示しながら読解をまとめる、ということにこだわっている。それがどの程度生徒が身につけられるものなのか、不安だなぁ。