今年度最後の日

 今日は今年度最後の日である。今日はやるべきことがたくさんあった。他に、飛び込みの仕事もあった。忙しく、疲れた日だった。
 午前中は大学に行って、現社研の紀要のための論文原稿を提出する。これが受理された後、さらに担当教員によって添削がなされ、それをさらに直し、来月半ばで原稿が完成する運びになる。私にとっては最初の学術論文である。こうした論文作成の経験を積み重ねていくことで、少しずつこうした方面でのスキルが向上するのだろうなぁ。
 提出した後にすぐに学校に帰り、午後からの教務室座席移動に備える。午後は恒例の教務室座席移動である。私は1学年島から2学年島に移動する。1年間にたまった綿埃が飛び交う中、昨日までに整理しておいた私物を運び出し、新しい場所に私物をセッティングし、コンピュータをセットして、何とか仕事ができる環境を整える。いやはや、今年も疲れた。しかし、今年は例年より疲れが少ない。自分の抱え込んでいる荷物の「断・捨・離」をかなり実行したからだ。様々な資料を捨てた。この1年間、見なかったものは要らない、という方針を立て、それをほぼ実行した。おかげで私物の量が例年の半分くらいになったかな。今年は例年よりもさらに本の量が増えたため、残念ながら半減程度で終わってしまった。とはいえ、新しい場所に移った。この場所は3年前に前の学年の2年生を担当した時の場所と同じである。懐かしいね。でも、メンバーが全然違うから、まるで新しい場所に思えるけれど。
 移動が一段落すると、次に昨日アメリカ研修から帰ってきた生徒たちの終業式を学年合同で行う。昨日の22時過ぎに彼らはアメリカから帰ってきた。その彼らに、終業式を実施してやったのである。私のクラスの16人にはクラス文集やら集合写真やらを渡した。そのせいか、少々騒がしくなってしまい、少し強く注意した。残念である。
 その後、来年の新2学年の方針を話し合う会議に参加する。これが延々と続いた。1時間半くらいはやっていたんじゃないかな。大事なことだが、少々疲れた。
 今日は、今年で離任される同僚たちとのお別れの日である。今回の離任は感慨深いものが多い。私と一緒に本校に赴任してきた人が一人、私の前の職場へ行かれる。そうかと思うと、その職場で一緒に4年間仕事をし、私より1年早く本校へ赴任し、その後で私が来て7年間を過ごした方が二人、離任される。この二人とは足かけ11年も同じ場所で仕事をしたことになる。そのうちの一人は一緒に学年まで担任した。私にとって非常になじみ深い方々が多く離任されていったのだ。大変残念である。とはいえ、これもまたいつかはやってくること。仕方のないことである。我々の仕事においてはこうした離合集散は世の習いである。この転勤によって、新しい血が職場にもたらされ、また学校はよみがえる。学校という有機体にとって、この人事交流は新しく生まれ変わるための必要不可欠なことである。
 とはいえ、残念だ。新しい職場でも、どうかお元気でお過ごしください。