久しぶりの土曜(?)講習

 今日は1年生のみで土曜講習が行われた。1学年ではこの土曜講習を模擬試験と関連させて考えており、模擬試験の後に講習を行って、その内容を復習させたり、学ぶべき内容を補ったりしている。今回はあまりそれとは関連を深く持たせずに、古典文法で最期に残っていた助詞関係を教える機会としようと計画していた。ところが、先週行われた模擬試験に副助詞の出題があった。我々の1週間前を取られてしまった格好になり、ちょっと残念だった。
 扱ったのは副助詞。特に「だに・すら・さへ」である。現代語で「〜すら」ということを古語で言おうとすると、それは「だに・すら」を使う。古語の「すら」は「〜までも」という添加の意味になる。類推の意味は「だに・すら」が担っていたのだ。おそらく歴史の中で混用がされたのだろうね。
 ところが「だに」にはもう一つ大事な用法がある。最小限の希望というやつで、「せめて〜だけでも」と訳す。これは文中に仮定条件・希望・命令などを表す表現と一緒になって用いられる。そこで、この表現の有無を見分けることができるかどうかが重要になってくるのだ。
 3クラスに出講した。最初の2組では用意されたプリントを1問ずつ丁寧に扱っていたら、3枚用意したプリントの最初の1枚で時間のほとんどを使ってしまった。いやはや、失敗。次の9,10組合同クラスでは扱う問題を絞り込み、「だに・すら・さへ」に特化して説明し、問題演習をした。ようやくこれで時間内に押さえ込むことができた。次の8組でも同様の方法で行ったが、やはり少し押し気味になった。とはいえ午前中3コマ、連続で講習を終えた。久しぶりだなぁ。三男誕生前後のために、前回行われた土曜講習や冬季講習を、私は担当しなかった。そのためにこの3コマ連続の講習を担当するのは久しぶりなのだ。やっぱり疲れちゃうね。体に悪い。
 生徒はせっかくの休日の中、ご苦労様であった。きっとこれが君たちの血肉となりますように。