1クラスずつ、短歌の鑑賞を終えていく

 今日は9組の授業。このクラスでも、昨日の6組と同様に斎藤茂吉の歌について質問を受け、また解説をしていく。
 このクラスでは、昨日の授業の反省を踏まえ、この歌の主題が「母の昇天の悲しみ」の根拠として、「のど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐて」が母の死の悲しみとどうつながるのか、何故、玄鳥の存在が母の死の悲しみを効果的に表現するのかを生徒に考えさせ、指名して答えさせた。生徒は、「生きている玄鳥と死にゆく母との対照によって」と答えてくれた。素晴らしい! ちゃんとその対照性を理解していたのだ。そこで、今回は、「死にたまふ母」の他の短歌にも目をやらせて、そこに「かはづ」やら「をだまきの花」やら「桑」やら「蚕」やらの小動物・生物が登場していることに着目させた。茂吉は母の死に際し、他の生命力あふれる小動物たちをたくさん登場させて、その対照としての母の死の悲しみを歌っているのだ。時間があればこれも生徒に指摘させると良かったかもしれない。
 ともあれ、このクラスでも短歌の解説は終わった。次は作歌だ。