「祇園精舎」の暗唱

 2組での授業。このクラスだけは進度が他のクラスと違い、すでに「刎頸之交」を昨年末に終えている。そこで、今日は「平家物語」に入り、その文学史的位置や内容について説明した。
 そして、「平家物語」導入の定番である「祇園精舎」の暗唱をさせた。これは「祇園精舎」の冒頭を暗唱させるのだが、私はいつも「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。」から始まるのはもちろんだが、「〜ま近くは、六波羅の入道前太政大臣朝臣清盛公と申しし人のありさま、心もことばも及ばれね。」まで覚えさせる。教科書の分量にしてちょうど1ページである。他社の教科書なら見開き2ページになる分量だ。
 でも、これまでに2回生徒に覚えさせているが、みんなちゃんと覚えて私に暗唱を聞かせてくれている。今回も大丈夫だろう。生徒には30分間ほどの時間を与えて暗唱させたが、その時間の終わりには暗唱を終えて私の前で朗唱できた者がすでに数人出た。
 さて、これからいつでも私を捕まえて、暗唱を証明することをさせる。また楽しみである。