妻と息子の帰還

 2010年も押し迫った今日、妻と三男が帰宅する。退院するのである。かれこれ24日間の入院、振り返ってみると長かったはずなのだが、それなりの満足感と達成感がある。私などは大したことはしていないのに、むしろ私の母に頼り切り、また子どもたちを叱りとばし、そして子どもたちの頑張りと我慢に頼り切っていたのだが、それなりの私自身の努力もあったのだろう。この父子4人の時間が終わってしまうのが、ちょっと寂しくもある。いや、環境の変化に慣れないだけなのですが。
 午前中は次男の宿題に付き合ってやる。3ケタと2ケタの引き算で、途端にスピードが鈍る。同じケタの足し算はまあまあのスピードなのだが、引き算となるとすぐに時間がかかってしまう。引き算というのはやはり頭の使い方はエネルギーがいるのだろう。何しろ引き算と足し算を同一計算上で行わなければならないからね。頭のレジスタを2つ用意しなければならない。
 昼過ぎに何とか半分を終え、それで今日はダウン。続いて家中に掃除機をかける。とはいえ、まだ掃除し足りない部分もあるが、上から下まで露出している部分は少なくとも掃除機をかける。これだけなのに、もう全身の筋肉が疲労を起こす。グロッキー状態。相変わらず、体力のなさに辟易する。
 もう妻たちを迎えに行く時間である。病院に行き、妻と三男を迎える。担当の先生には会えないが、看護師の方々や同室だった方々など、いろいろな人に挨拶をし、二人は無事退院した。いやはや、12月7日以来、本当に長かった。終わってみればあっという間だが、やはり長かった。
 三男は初めて兄たちや姉とご対面。もうすでにアイドル状態である。どうぞ存分にかわいがってくれ。父はあまりかわいがってやる体力が残っていそうにない。
 そんなこんなで今年の大晦日は過ぎていった。おっと、まだ年賀状を作っていないぞ。何しろ、三男の名前もまだ決まっていないのだから。というわけで、私からの年賀状は遅くなります。お許しくださいませ。良い年をお迎えください。