百人一首練習会スタート

 今日から勤務を再開した。そして8組の授業があった。
 この時期の1年生は毎年恒例で百人一首かるた大会の練習を授業で行う。本校の伝統行事、かるた大会が1月11日に開催される。その練習でもあり、何より百人一首かるたという日本の誇るべき伝統に触れさせることもあり、そして何より和歌の学習にも通じていく。そんな意味でも授業中にかるた取りをさせるのである。本校には幸い広い和室を持ったセミナーハウスがある。2間合わせれば30畳くらいになるのだろうか。そこにクラスを入れて5人ずつ8組に分け、4つの対戦をさせる。方法は紅白戦である。
 今日は昨日からJYENESYSプログラムの短期留学生が滞在している。この8組にはインドネシア(?)からの女子の留学生が来ていた。彼女も含めていきなりかるた取りをさせる。各クラスにはこの留学生をサポートする役の生徒がいるので、生徒に彼女のサポートはすっかり任せる。こちらはかるた取りのためにグループを分け、対戦方法やかるた大会について説明し、そして4つの対戦を組ませて、かるたを読む。初めは様子をうかがっていた生徒たちも、次第に暖まってきたようで、最後の方では熱心に取り組んでいた。だが、まだかるたを覚えている生徒はほとんどいないようで、私が下の句を読むまで生徒たちは動かないという状態が続いた。
 留学生は日本語だし、さらに古典語で和歌という3重のハンディを負わせられた時間を過ごしたわけだ。さすがに途中はただ眺めているという状態が続いたが、それでも1枚ほどは取ったようだ。サポート役の生徒がよく手伝っていた。
 各クラス2時間ずつ、この練習会をする。こうやってほんのわずかであっても伝統文化に触れることは素晴らしいことだ。このかるた大会は私が在学していた当時からあったそうなのだが、実は私は記憶していない。というのも、こうして授業として行ってはいなかったからだ。いつの間にかクラスの代表選手が決まり、いつの間にか終わっていた、という感じである。それに比べれば今の生徒は恵まれている。