さすが、生徒はちゃんと根拠を答えられる

 10組での授業。伊勢物語の「芥川」にようやく本格的に入った。冒頭部分を口語訳させ、そこで「女のえ得まじかりけるを」の箇所で、「手に入れることができそうにない女」とはどのような女か、という一連の質問をしてみる。そして、前回の授業で失敗した箇所、「年を経て、よばひわたりけるを」で、男の求婚に女はOKしたのかどうか、という質問をした。生徒は「OKした」と答えた。すかさず理由を聞いたところ、その後で女が男に「かれは何ぞ。」と何事もないように聞いているから、と答えた。そう、それが私が他のクラスでも根拠としてあげた箇所である。なぁんだ、生徒はちゃんと分かっているのではないか。安心した。と同時に、やはりちゃんと聞いてみなければならないなぁ、と反省もした。