夏季特編2日目

 先週の土曜日には土曜講習があった。そして今日は特編の2日目。授業は3回目である。土曜日には助動詞の「ず」「なり」「たり」を扱い、今日は「き」「けり」「つ」「ぬ」「たり」「り」を扱う。どういう順番なのだろうね。某S研出版のテキストを用いているのだが、この助動詞の順番がよく分からない。おそらく分かりやすさを配慮してのことなのだが、接続のパターンごとに並べてくれた方がありがたいなぁ。
 土曜日も3コマ連続だった。でも、土曜日はまだ間に15分間の休憩があったので、何とかすることができた。しかし、今日は通常の10分休憩で、しかも相変わらずの猛暑である。午前中3コマでもうフラフラしてしまった。体力の限界まで迫らせられる日程だなぁ。
 それでも今日の過去・完了の助動詞は、日本語の認識パターンの特徴をよく示す助動詞たちで、大変興味深い。私は助動詞を教える時は、その語源から教える。単純に覚えよ、というだけでは、これほどつまらないものはない。しかし、何故そうなっているのか、何故そのような活用形に接続するのか、などなどを知ると、助動詞を知ることがさほど苦痛ではなくなってくるし、興味・関心も湧いてくる。本当はこれを自分で学べばよいのだろうが、たった6時間で、しかも全部の助動詞について調べるのは不可能だ。ここは適切に「ガイド」する教師の役割があるところだろう。私は今回は「ガイド」訳に徹している。助動詞の語源から意味・接続・識別の方法などを一つのストーリーになるように留意しながら話していく。その後で問題演習をし、解説・解答をしている。しかし、「ガイド」にかかる時間がどうしても長くなってしまい、問題演習は5分とか7分、解説に15分ほどかかっている。
 「黙って他人の話を聞くのが15分以上続いたら、それは人権侵害だ」という主張がある。理解できる。自分自身がそう思うものね。しかし、つい30分くらい平気で話を続けてしまう自分がいる。なかなか理想と現実とのギャップを埋めるのは難しい。
 午後も、食事に出かけたあと(今日行ったお店は素晴らしかった!「入船うどん」)、3年生のOA入試用の小論文の添削をし、事務手続きのコンピュータ化に伴う校内研修に参加し、明日の講習の準備をしているうちに、妻から呼び出されて急きょ帰宅する。娘を塾に連れて行き、一緒に帰る。いやはや、今日も目まぐるしく忙しかった。