日本国語教育学会全国大会での発表が終わった

 日本国語教育学会の全国大会高校部会で発表を終えてきた。いやはや、ハプニング連続の発表だった。

午前の発表

 まず、会場到着に遅刻してしまった。私の予想以上に移動に時間がかかり、しかも会場の二松学舎大学への道に迷ってしまった。そして、たどり着いた建物の中で迷ってしまい、会場に着いた時はすでに1番目の方の発表が始まって20分後ほどであった。さらに、その移動中の蒸し暑さと遅刻への焦りからか、びっしょり汗をかいてしまった。もう、川かプールに落ちたかと思われるくらいの状態で、自分でもあれほど汗をかいたことはないくらいである。仕方なく、すぐに会場を出て前日着ていたものに着替えた。司会の方が私の到着が遅れたせいだろう、プログラムを変えてくださり、1時間半後に私の発表の番となった。ところが持参したPowerBook G4(OSX 3.9)を会場のプロジェクタに接続したのだが、Macがプロジェクタを認識してくれない。いくらやってもダメなので、プレゼンは諦めて、ペーパーのみで発表した。
 発表の内容はさんざんであった。プレゼンを用いれば時間はある程度読めるものの、ペーパーを使ってのものだったので時間配分が読めず、制限時間を大幅に超過してしまった。これは学会発表では一番やってはいけないことである。
 それでも数人の方に質問をしていただけた。非常に参考になる質問内容だった。私の考えを整理させてくれた。ありがたい。
 指導者の先生が2人おられて、そのお二人から指導をいただいた。厳しいご指摘だった。しかし、その内容の多くはうなずけるものだったので、これもまた非常にありがたいお言葉だった。学会というのは、単に「よかった」と言うだけでは何の意味がない。厳しいご指摘をいただくことで自分の実践を反省でき、次の実践へとつなげていける。厳しく言われたことは、かえって私にとっては勲章である。非常にありがたかった。納得し得たご指摘を活かして、次の実践につなげたい。

午後のワークショップ

 午後も会場に迷いながら、日本女子体育大学附属二階堂高校の佐藤広子先生のワークショップに参加した。これは広島大学田中宏幸先生が進行および解説・助言を務められた。このお二人のコラボレーションが非常によかった。
 佐藤先生はライティング・ワークショップの研究会でご一緒した先生である。今回のワークもライティング・ワークショップの手法を活かした内容である。そのワークも非常に楽しかったし、参考になった。
 何より、佐藤先生のライティング・ワークショップの授業の内容に圧倒された。ミニ・レッスンの内容の豊かさに目を見張った。また、その評価方法の緻密さに驚いた。生徒の自己評価と教師の評価を毎時間行い、すりあわせをしているそうだ。そして生徒が清書して製本した作品の評価と合わせて評価を出しておられるという。いやはや、素晴らしかった。
 期待通り、いや期待以上の素晴らしいワークだった。

ライティング・ワークショップの仲間たちと

 この佐藤先生のワークには、2年前に参加したライティング・ワークショップの研究会での仲間も参加しておられ、ワークが終わったあとでこの仲間たちと一緒に少しお茶することができた。佐藤先生や田中先生も来られて、ほんの30分くらいであったが素敵な時間を過ごすことができた。
 私がなかなか東京に出てこられないので、わざわざ時間を取ってくださった。こうした仲間の支えが本当にありがたい。佐藤先生は午前中の私の発表も聞いていてくださり、よい実践だったと評価してくださった。みんな、ありがたいの一言の時間だった。
 帰りはまたまた大汗をかきながら、無事新潟に帰ることができた。これで、5月から授業を始め、7月に資料をまとめてきた今年の大イベントが終わった。プレゼンが無駄になったのは残念だが、非常によい経験であった。今回の実践はぜひ論文にしてまとめたい。
 さあ、次は聖書学び会の準備だ!