Reading教育の奥深さに圧倒される

 午後からは、前からの約束に従い大学へ。私の指導教員である足立幸子先生が、「授業づくりネットワーク」の上條晴夫さんのインタビューを受ける、というのだ。これはぜひ傍聴させて欲しいと頼み込み、喜び勇んで出かけて行く。ついでに私の研究計画も相談しにいく。
 いやぁ、すごいインタビューだった。私が研究室に到着したのは14時だったが、上條さんはもっと早くに到着していたらしく、私がお邪魔した時には既にインタビューは始まっていた。その14時前から始まり、終わったのは17時。延々3時間、その間全くノンストップでインタビューが続いた。しかし、隣でお二人の話を聞いていて、全く飽きなかった。3時間もたっていたなど少しも感じない、ものすごく密度の濃い時間だった。
 インタビューの内容はここでは書かない。いずれ、『授業づくりネットワーク』誌上で発表されるだろう。上條さんが最近取り組んでいるライフ・ヒストリーの手法で、足立先生が何故Reading教育に取り組んでいったかが、本当に素人にも分かりやすく解き明かされていった。と同時に、上條さんがライフ・ヒストリーという手法を用いるその背景もよく理解できた。いやぁ、こんなに一石二鳥の素晴らしい機会はない。お願いして良かった。
 と同時に、私の研究計画の未熟さ、不十分さも否応無しに自覚させられた。まあ、私自身がまだ自覚していないのだから当たり前だが。私も手探りで、自分のテーマを探していくことになるだろう。研究とはおそらくこうして始まるのだろうし、そのテーマの確定が一番難しく、辛く、苦しいところだ。と同時に、これをつかみさえすれば、後は時間と体力の問題である。