『読書は1冊のノートにまとめなさい』

読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング (Nanaブックス)

読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング (Nanaブックス)

 同じ著者による『情報は1冊のノートにまとめなさい』がベストセラーになって久しいが、これはその読書版。どんなものかと思い、読んでみた。
 A6のノートに読書ノートを書こう、ということだ。方法は、引用+感想というもの。それを次々に積み重ねていく。焼き鳥のねぎまのようなので、「ねぎま式読書ノート」と命名しておられる。
 本を読みながら、自分の認識を変えられた箇所を中心に、ページの端を折っておく。読み終わった後に、それらのページを開いて引用すべき部分に線を引く。そして、それをノートに書き写すとともに、自分の感想を簡単に書き記す、というものだ。
 それらのノートは、時系列にただ積み重ねておくだけ。それを検索するのはコンピュータにさせる。書名と日付と簡単な分類コードを入力しておき、その情報を用いて検索をし、実物はノートに当たる、というわけである。このようにして、ノートを保管しておけば、本そのものは手放すことができる、というわけである。
 検索云々の箇所はともかく、引用+感想の読書ノート、その再読・再々読の仕方、情報をノート1冊に一元化するというノートの取り方など、参考になる部分が多かった。ただ、これは研究レベルには向かないかな、と思った。研究の場合、引用箇所を再利用することが多くなる。これは最初からデジタルデータ化しておく方がよいだろう。
 最近、この手のジャンルに凝っている。本からの情報入手法やノート術である。今年は、これらの知見を元に、私の情報管理法が変わりつつある。情報の一元化というものを実践してみようとしているのである。分からなくなったら、とにかくあのノートを見ればよい、という安心感は、確かに良いね。